2012年4月2日月曜日

シャープ:日本のモノづくりが転換期を迎えている

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● 朝鮮日報より


●「IGZO」の新技術を使った液晶画面。6インチ以下でも画素数が飛躍的に増えた



日経トレンデイネット 2012年04月02日
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20120330/1040273/?rt=nocnt

シャープが受託製造世界最大手の台湾・ホンハイと組んだワケ

 シャープがEMS(電子機器の受託製造サービス)で世界最大手の台湾・鴻海(ホンハイ)グループと結んだ戦略的パートナーシップは、
 日本の製造業が転換期を迎えたことを示す

ものだといっていいだろう。

 シャープの発表によると、同社は、鴻海グループを割当先として第三者割当による新株式を発行。
 鴻海精密工業が4.06%、鴻準精密工業が0.65%、FOXCONN(FAR EAST)Limitedが2.53%、Q-Run Holdings Limitedが2.64%がそれぞれを出資する。
 出資比率は鴻海グループ全体で約1割となり、シャープの筆頭株主になる。

 また、第10世代液晶ディスプレイを生産する堺工場の事業運営を行うシャープディスプレイプロダクト(SDP)に対して、鴻海グループの郭台銘会長および他の投資法人などが約46.5%を出資することを発表。
 これにより、SDPに対するシャープの出資比率は現状の約93%から46.5%に下がる。
 SDPにはソニーが7%を出資しており、現時点では、これはそのまま維持されることになる。

 鴻海グループによるSDPへの出資によってシャープが得るメリットは、減産が続いていた堺工場において、安定稼働が見込めるようになる点だ。

 今回の提携により、鴻海グループは、堺工場で生産した大型液晶パネルの50%を調達する。
 「この比率は引き取り義務を負うものになる」(シャープ・奥田隆司次期社長)という契約条件だ。
 シャープ1社では限界があった稼働率向上を鴻海グループとの協業によって増産へと転じることができる。

 もともと生産を委託する関係にあったシャープと鴻海グループだが、今後、鴻海グループは、シャープから優先的に調達した大画面液晶パネルを活用して薄型テレビを生産。
 全世界のテレビメーカーに大画面テレビをOEM(相手先ブランドによる生産)供給することになる。

 「堺工場のパネルは60型以上のテレビで効果を生む。
 鴻海グループとの戦略提携によって、60型以上の市場の裾野を広げることにつながる」
と奥田次期社長は期待する。

 また、堺工場のパネルを利用したテレビ生産のなかには、近い将来、アップルが生産するとみられるテレビも視野に入っているとの観測が業界筋では出ている。
 鴻海グループは、アップルからの製造委託によって成長した会社であり、その関係を背景にした動きが想定されるからだ。
 さらに、今回の提携によって、鴻海グループへの第3者割当によって調達する約660億円は、液晶および新規技術導入分野への投資に充当し、グローバルな競争力強化と中長期的な収益力回復につなげる考えを示している。

■1社での垂直統合モデルが限界

 シャープの奥田次期社長は
 、「垂直統合が限界を迎えた」
と語る。

 これまでシャープは、亀山工場での液晶パネルの生産に続き、堺工場でも液晶パネルの生産を開始。
 パネル生産、モジュール生産からテレビのセット生産まで、垂直統合型のモデルを推進してきた。

 これが薄型テレビの黎明期である2000年代前半に、大きな収益を生み出し、シャープの業績を引き上げていった。

 しかし、2008年のリーマンショックによる景気低迷に加え、ここ数年の長引く円高を背景にシャープはグローバル市場で苦戦を強いられ、ウォン安を武器に価格戦略を打ち出す韓国勢と収益で大きな差が開いた。
 わずか数年前、シャープの片山幹雄社長が、
 「円高ウォン安のなかにおいて、もはや技術の差だけでは価格の差を埋められない状況
になっている」
と語っていた。
 実に印象的な言葉だった。

 3月27日の会見で奥田次期社長は、
 「ここ数年は六重苦と呼ばれる経営環境のなかにあり、新たなビジネスの創出や市場への対応力、スピード力が不足し、当社の強みを発揮することができなかった。
 こうした問題を解決するためには、これまでのようにシャープが、研究開発から設計、生産、調達、販売、サービスまでのすべてのバリューチェーンを手がけるのではなく、このバリューチェーンのなかに『協業』を含めることが大切になってくる」
と語った。

 つまり、液晶テレビの生産をすべて自前で進めてきたが、競争環境が厳しいグローバル市場において、各国のニーズにあった商品をタイムリーに供給するには、シャープ1社による垂直統合が限界に達したのである。
 技術力と品質で韓国勢に勝る亀山モデルでも、価格競争の波には勝てなかったのだ。

 奥田次期社長は、
 「協業を含めた新たな戦略的垂直統合モデルを、両社で作り上げていくことができるだろう」
とし、今回の提携によって、形を変えて引き続き垂直統合を維持する姿勢を示した。
 これが、今回の鴻海グループとの戦略的提携の狙いとなる。

 「グローバルレベルの垂直統合では、共同で設計を行ったり、共同で工場を活用するといったことのほか、共同で部材を調達することでのコストメリットも期待できる。
 そこにグローバルで勝てるシナリオが出来上がる」
とする。

 鴻海グループは、アップルの「iPhone」などの生産をしており、こうしたグローバル規模での生産体制により、ボリュームを活用した低コストでの部材調達を可能としている点では、シャープにとっても大きな魅力がある。

 そうしたなか、鴻海グループの代表であり、鴻海精密工業の郭台銘(Terry Gou)会長は、今回の提携について次のように語っていた。

 「日本の企業が、電子機器、コンシューマエレクトロニクスの製造者としての役割から脱却する一方で、高度な技術の研究開発と、国際的なブランド認知を牽引するという新たな役割を担うことを、世界に対して示すことになる」

 今回の提携が、日本のモノづくりが転換期を迎えていることを示すものになると言っているのだ。

 その理由として郭会長は、
 「円高に加え、増大するコスト構造、高齢化社会といった日本固有の問題が、最良のディスプレイ技術を持つシャープに大きな困難をもたらしている。
 また、海外市場では、(円高などを背景とした)アンフェアな競争にさらされており、事業利益を生み出すことが困難になっている」
と指摘する。

 日本を取り巻く厳しい環境が、日本の製造業の役割を大きく変えたというわけだ。

 シャープの奥田次期社長は会見で、「ワンカンパニー」という言葉を何度も使った。

 奥田次期社長が言う「ワンカンパニー」とは、堺工場の事業運営については、鴻海グループとシャープが1つの体制で取り組むというメッセージであり、これが新たな垂直統合モデルの考え方となる。

 すでにシャープは太陽光発電において、伊エネルとの提携を発表している。
 ここではシャープが太陽光パネルの工場を作るのではなく、エネルに工場の運営ノウハウを提供し、技術、運用といった形で、ロイヤリティによって収入を得る新たなビジネスモデルの構築に取り組んでいる。
 これも、シャープが模索する新たな垂直統合モデルの形の1つである。
 鴻海グループとの提携もワンカンパニーとしての新しい垂直統合モデルのひとつだ。

 今回の鴻海グループとの戦略的提携によって、シャープによる新たな時代のビジネスモデルの構築は、一気に加速することになるだろう。
 そして、それは日本のモノづくりの転換期を示すものになるのは間違いない。

 だが、これがグローバルで勝てる仕組みになるかどうかは、これからのシャープの取り組み次第なのは言うまでもない。

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大河原克行(おおかわら かつゆき):フリーランスジャーナリスト
1965年、東京都出身。IT業界の専門紙である「週刊BCN(ビジネスコンピュータニュース)」の編集長を務め、2001年10月からフリーランスジャーナリストとして独立。BCN記者、編集長時代を通じて、約20年にわたって、IT産業を中心に幅広く取材、執筆活動を続ける。現在、ビジネス誌、パソコン誌、Web媒体などで活躍。日経パソコン PCオンラインの「マイクロソフト・ウォッチング」の連載を担当。著書に、「ソニースピリットはよみがえるか」(日経BP社)、「松下電器 変革への挑戦」(宝島社)、「パソコンウォーズ最前線」(オーム社)などがある。近著は「松下からパナソニックへ 世界で戦うブランド戦略」(アスキー新書)。



 この提携はなんとなく「韓国包囲網」のように受け取られる。
 韓国がそこまで大きく成長してきたということなのだろう。
 すでにサムスンとアップルの訴訟合戦などがあり、今後、韓国は様々な企業的な戦いが襲ってくるだろう。
 それをいかにさばいていくか、韓国企業が真の国際企業になれるかの正念場に入っていくということなのかもしれない。


朝鮮日報 記事入力 : 2012/03/29 10:20
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/03/29/2012032900918.html

鴻海・シャープ陣営、「打倒サムスン」目指す

 日本で液晶パネル業界の最後のプライドだったシャープが27日、台湾の鴻海精密工業を筆頭株主として受け入れると発表し、世界の液晶パネル市場に地殻変動が起きている。

 世界5位の液晶パネルメーカーで、独自の技術力を蓄積してきたシャープが強大な資金力を持つ鴻海に事実上買収されたことで、業界1、2位を争うサムスン電子、LGディスプレーを追撃する動きも本格化しそうだ。
 また、アップル向けの受託生産を行う鴻海グループが、次世代製品に必要な部品生産を拡大するのではないかとの見方も出ている。

■反サムスン戦略で一致

 日本の報道によると、筆頭株主になる鴻海グループの郭台銘会長は、普段から
 「われわれと組めば、サムスンを打倒できる」
として、日本企業にラブコールを送っていたという。
 シャープがプライドを捨て、筆頭株主に鴻海を迎え入れたのは、過去最大の赤字を出し、経営が危機に追い込まれたことも理由だが、根本的には
 「反サムスン戦線結成」
という郭会長の呼び掛けに応じたからだと受け止められている。

 28日付日経産業新聞によると、欧州連合(EU)が2010年、韓国と台湾の液晶パネルメーカー10社の談合を摘発し、巨額の課徴金支払いを命じた際、郭会長は
 「談合を主導したサムスンが密告したもので、サムスンは商道徳がない企業だ」
と猛烈に批判したという。

 同紙は、シャープの経営陣が郭会長のサムスン批判に共感し、それをきっかけに両社の提携が進んだと分析した。
 郭会長は昨年、日本のマスコミのインタビューで
 「われわれは日本企業の友人で、敵ではない。
 敵は日本の南(台湾)ではなく、西(韓国)にいるではないか」
と語っている。

 これについて、サムスン電子関係者は
 「特にコメントすることはない。
 われわれは製品そのものの競争力を高めることだけに集中したい」
と話した。

■アップルを念頭に置く鴻海の戦略

 今回の提携により、鴻海グループの液晶パネル市場でのシェアは、奇美電子(チーメイ・イノルックス、15.3%)、シャープ(7.4%)を合わせ22.7%となり、サムスン電子(27.6%)、LGディスプレー(26.2%)に迫ることになる。

 鴻海グループは2010年初め、奇美電子買収したのに続き、今回の買収で液晶パネル業界世界3位に急浮上した。
 奇美電子が主にパソコンのディスプレー用の液晶パネルを生産してきたのに対し、シャープは高い技術力が求められるテレビ用の液晶パネルを生産しており、鴻海グループにとっては、躍進の可能性が高まる。

 鴻海とシャープの提携は、アップルとも深い関係がある。
 鴻海傘下の富士康(フォックスコン)は、アップルのiPhone、iPadを受託生産する主力工場だ。
 シャープもアップルの新型iPad用の液晶パネルを受注している。

 新韓金融投資アナリストのソ・ヒョンチョル氏は
 「世界の液晶パネル業界は、アップルをバックに持つ鴻海が韓国メーカーと対決する構図へと集約される状況だ」
と分析した。


 


サーチナニュース  2012/05/08(火) 11:36
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0508&f=business_0508_080.shtml



● シャープ初のロボット掃除機となる「COCOROBO」(写真は「RX-V100」)


シャープが「ロボット家電」を提案、
第一弾の新概念掃除機を発売へ


  シャープ <6753> は、「人工知能」「音声認識」「センサー」「スマートフォン連携」などの機能により、快適で安心感のある暮らしを提供する「ロボット家電」の提案を開始すると発表、その第一弾として、掃除機能と「高濃度プラズマクラスター7000」を搭載し、部屋をキレイにするロボット家電「COCOROBO(ココロボ)」<RX-V100>を発売する。

  近年、単身・共働き・高齢世帯が増加する中、「家事を低減・代行する家電」に加え、「生活に安心を提供する家電」へのニーズが高まっていると判断、シャープでは、人とコミュニケーションするロボット家電事業で新しい市場を切り拓くのが狙いだという。

  今回発売される「COCOROBO」は、人工知能「ココロエンジン」を搭載し、充電量や掃除の状況に応じた多彩な反応が楽しめ、音声認識「ボイスコミュニケーション」機能による対話操作も可能。
 また、無線LANと接続し、内蔵カメラで撮影した画像をスマートフォンで確認でき、例えば、ペットやお部屋の様子などを外出先から観察できるという。

  さらに、シャープ独自の「強力吸じんシステム」により、フローリングの目地に詰まった細かなゴミまで吸い込むほか、超音波センサーで障害物を検知して賢く自由に動き回り、プラズマクラスターイオンを部屋に放出する。

  RX-V100のほか、 「ココロエンジン」と「強力吸じんシステム」「高濃度プラズマクラスター7000」を搭載した<RX-V80>も同時発売する。
 発売日は6月上旬、月間生産台数はRX-V100が4000台、RX-V80が6000台。




マイナビ・ニュース 2012/05/08
http://news.mynavi.jp/news/2012/05/08/025/

シャープ、関西弁ほか4言語を話せるロボット掃除機「COCOROBO」

 シャープは5月8日、ロボット掃除機「COCOROBO(ココロボ)」シリーズを発表した。
 「RX-V100」と「RX-V80」の2モデルが用意され、いずれも発売は5月24日。
 価格はオープンで、推定市場価格は、RX-V100が13万円前後、RX-V80が9万円前後となっている。

 アイロボット「ルンバ」シリーズの人気などで盛り上がりをみせるロボット掃除機市場だが、本製品はシャープのロボット掃除機市場への参入製品となる。

 今後見込まれる急速な高齢化や人口減、単身世帯の増加は、社会的な課題となっている。
 それらの副次的な影響として、コミュニケーション不足が叫ばれているが、シャープではその点を配慮。
 COCOROBO開発において、掃除機能のみならずコミュニケーション機能も重視した。
 「こころ(心)」と「ロボット」を組み合わせた造語である「COCOROBO」という愛称に、「こころを持ったロボット」という開発者の想いを込めている。

 具体的には、音声認識による操作や、簡単なセリフによる発話が可能となっており、認識可能な音声操作は30種類以上、発話可能なセリフは50種類以上という。
 また、ユーザーの使用状況や気温・充電状態などにより"気分"が変わるようになっており、それに応じた動作を行う点も特徴だ。気分は3段階で変化する。
 ただし、同社によれば「すねて掃除をしないということはない」とのこと。


● 前方3箇所に超音波センサーを搭載する

 また、掃除機としての基本機能も充実。
 新開発した大風量ターボファンと小型モーターを搭載しており、「従来のロボット掃除機とは一線を画す」(同社談)という吸引力を誇る。

 障害物検知用には、超音波センサーを採用。
 他のロボット掃除機では赤外線センサーが一般的だが、赤外線センサーではガラス板や黒色の家具を識別しにくいのに対して、超音波センサーによると高精度な検知が可能になるという。
 なお、乗り越え可能な段差は1.5cmまでとなっている。

 さらに、HEPAフィルターや同社独自の「プラズマクラスター7000」を搭載し、クリーンな排気も実現。
 人にも住環境に優しい仕様となっている。

 操作面では、スマートフォンによる操作に対応。
 上位機のRX-V100は無線LAN対応となっており、外出先からのリモート操作のほか、COCOROBOに搭載されたカメラによる遠隔監視も可能だ。
 iPhoneなどのiOS端末とAndroid端末の両方に対応し、操作に当たってはアプリが必要となる。


● 上位機のRX-V100にはUSBポートを搭載
 


● 吸い取ったゴミはカセット式のトレイに収められる


 古いタイプの白物を捨てたシャープ。
 先端技術に打って出たが、そのため、売上が激減。
 経済新聞などが、その戦略の甘さを叩いた。
 しかし、そうだろうか? と思っていた矢先。
 旧来のものを後生大事に抱えていたのでは先に進めない。
 ドラマチックに変身しないと、生きていけないのが、昨今の世。
 いわゆる「創造的破壊」をやったのか。
 はて、このシャープの変身、数年後にどういう結果をもたらすか。
 失敗だったたか、成功だったか?




 いずれにせよ技術的には完成されてしまった旧来白物家電を破毀しないといけない。
 そういうものは、追走してくる連中のお手の物のローレベル技術にすぎない。
 今回のシャープの発想は「家電のロボット化」であろうと思うが、そういうところに道を引いていくことも肝要である。



サーチナニュース  2012/05/22(火) 20:20
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0522&f=national_0522_169.shtml

【中国ブログ】「日本企業のハイテク技術は世界レベル」と中国人が評価

  中国人ブロガー「Dannywang」さんは、「日本経済はそんなにダメか?」というテーマでブログを書いている。

  パナソニックやソニー、マツダ、シャープ、東芝、日立、任天堂など日本の大手メーカーが軒並み赤字を出したことについてブロガーは、
 「それでも株式市場の下落幅は15%以内に収まっている。
 中国でこれほど多くの大企業が損失を出したら、もっとひどい状況になっていたのではないだろうか」
と提言。
 日本の輸出産業のうち、大企業が占める割合は数%に過ぎないことにも触れ、
 「日本経済はまだ安定していると言える」
と主張した。

  また、
 「日本企業は伝統的に技術力が高い」
とも言う。
 「録音機器ではソニー、工業用冷蔵庫などでは東芝、一眼レフではキヤノンとニコン、トランシーバーは八重洲無線やケンウッド、NEC、医療分野ではオムロンやテルモなど。
 腕時計はセイコー、シチズン、カシオ。
 エレベーターは三菱エレベーター、富士エレベーター、日立エレベーター、東芝エレベーターなどがある」
と日本の企業名を列挙。
 世界的に業界をリードする企業であると評価した。

  そして、
 「ハイテク産業では中国や韓国はまだ日本ほどの競争力を持たない。
 中国はまだこの点では弟分だ。
 中国は今後はさらに新しい分野での技術力を高めていかなくてはいけない」
と主張した。




朝日新聞 2012年6月2日6時54分
http://www.asahi.com/business/update/0601/OSK201206010133.html

スマホ画面、美しさ2倍 シャープ新技術、省エネ効果も


●新しい「IGZO」技術を応用したシャープの有機ELディスプレーの試作品=東京都

 シャープけの液晶パネルは年率17%程度の伸びが予想される成長市場で、シャープは画質向上の競争を新技術で制し、経営立は1日、スマートフォンなどモバイル端末の液晶画面を飛躍的に美しくする技術を開発したと発表した。
 シリコンの代わりに酸化物半導体「IGZO」を使う技術で、同じ画面サイズでも現行のスマホに比べて画素数を2倍超にできる。 
自社製品への搭載や他社への販売に向け、今年度中の量産化を目指す。

 IGZO技術は消費電力を従来の5分の1以下に減らせる点も優れている。
 シャープは今春、世界で初めて、テレビやタブレット端末向けに7~32インチパネルの量産を亀山第2工場(三重県)で始めた。

 今回はIGZOを結晶化する技術を加えて画素の小型化を進め、4インチ程度のより小さいパネルでもつくれるようにした。




東京新聞 2012年6月2日 朝刊
http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/news/CK2012060202000085.html

鮮やか液晶 新技術 シャープ巻き返し

 シャープは一日、スマートフォン(多機能携帯電話、スマホ)やタブレット端末などの液晶画面を鮮やかにし、消費電力も少なくする新技術を発表した。
 従来の液晶パネルに加え、次世代製品として期待され薄く曲げることも可能な有機EL(エレクトロ・ルミネッセンス)パネルにも活用できる。
 シャープは新技術で、世界的に需要の伸びが予想されている中小型パネルの主導権を握る狙い。
 新技術は、液晶パネルに「酸化物半導体」と呼ばれる独自の新素材を活用。
 従来よりも液晶の画素数を増やすことが簡単で、画像もより鮮明になる。タッチパネルの操作も、従来と比べてより滑らかになるという。
 シャープは三月から、亀山工場(三重県亀山市)で生産する中小型の液晶パネルの一部に、この新技術を組み込んでおり、さらに搭載する割合を増やす方針。
 有機ELパネルでの活用について、一日に東京都内で記者会見した水嶋繁光副社長は生産に慎重な姿勢を示した。




シャープ 498ppi液晶・4K有機EL、ディスプレイを革新するIGZOの新技術
http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=7A1TICIE0Lc






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