2012年4月18日水曜日

銭ゲバ会社:サムスングループ、韓国経済没落の序曲

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● 外ではアップル、内では兄弟姉妹と訴訟合戦のサムスン




朝鮮日報 記事入力 : 2012/04/18 08:09
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/04/18/2012041800447.html

【社説】遺産を一銭も分けない李健熙会長

 サムスン電子の李健熙(イ・ゴンヒ)会長は17日、創業者イ・ビョンチョル氏の遺産相続をめぐる一族間の訴訟について
 「先代会長の時代に分割が済んでいる。
 今の考えのままでは一銭も渡す考えはない」
と述べ、断固とした姿勢を示した。
 李健熙会長は、訴訟を起こした兄や姉について「水準以下で、もったいないとか感じる相手ではない。
 それぞれカネを持っている人たちだ。
 (兄のバックにある)CJにもカネがある」と評した上で
 「サムスンの企業規模があまりに大きいため、欲が出たのだろう」
と語った。
 そして
 「相手が訴えれば、自分も最後まで訴え、大法院(最高裁に相当)どころか憲法裁判所まで行くつもりだ」
とし、妥協による解決ではなく、裁判で最後まで争う姿勢を明確にした。

 サムスン一族の遺産相続訴訟は、故イ・ビョンチョル氏の長男で、李在賢(イ・ジェヒョン)CJグループ会長の父親に当たる李孟熙(イ・メンヒ)氏が今年2月、7666億ウォン(約544億円)相当(現在の時価)の株式の財産分与を求めて提訴したことをきっかけとし、イ・ビョンチョル氏の次女、李淑姫(イ・スクヒ)、イ・ビョンチョル氏の次男の妻、息子らが相次いで提訴を行い、
 要求額は合計1兆738億ウォン(約760億円)
に膨らんだ。

 今回の訴訟は、訴訟規模もさることながら、訴訟当事者が感情をあらわにしたり、相手を尾行したりするなど、ミステリー小説かと思わせるような一面も見せ、連続ドラマよりも大衆の興味を引く対象となっている。

 李健熙会長は、訴訟を起こした一族を「水準以下の人たち」と切り捨て
 「皆カネを持っているのに、サムスンがあまりに大きいから欲を出したのだろう」
と不快感を示した。
 李健熙会長の姉、李淑姫氏も先月
 「サムスンは(兄の李孟熙氏が)無能なので、財産はやらないという形で追い込んだ。
 兄の力になるために訴訟に同調した」
と話した。

 韓国では、財閥の総帥は公人中の公人だ。数十万人の従業員を率い、年間数百兆ウォン(数十兆円)に達する売上高は、ちょっとした途上国の国内総生産(GDP)を上回る。
 財閥総帥が手にしている富は、特権の象徴であると同時に、責任の重さを示す指標でもある。

 どの国でも、自分の代で集めた財産には生臭さも伴う。
 弱肉強食の生き残り競争が残した血の跡も消えない。
 しかし、2代目、3代目に受け継がれ、社会的な慈善、貢献を積み上げれば、そうした財産も生臭さや血の跡は消え、その上に品位というコケがむすものだ。
 資本主義はそういうプロセスで進化する。
 2代目、3代目になっても訴訟ばかり行っている韓国の財閥の姿
からは、そうした富の進化過程が見えない。
 残念なことだ。


 今はブームに乗っているからいいが、
 こういう会社が長く生き延びるわけがない。




朝鮮日報 記事入力 : 2012/04/24 09:24
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/04/24/2012042400734.html

サムスン創業家の舌戦続く

 サムスングループの創業者、イ・ビョンチョル氏の遺産をめぐるお家騒動で、李健熙(イ・ゴンヒ)サムスン電子会長が今月17日、訴訟を起こした兄や姉を「水準以下の自然人」とこき下ろしたのに対し、兄の李孟熙(イ・メンヒ)氏(81)、姉の李淑姫(イ・スクヒ)氏(77)は23日「いつも欲望ばかりなのは李会長だ」と反撃に出た。

 李孟熙氏は報道陣に配布した資料で
 「李会長が幼い子どものような発言をするのを聞いて非常に戸惑った。
 サムスンを誰が率いていくのか心配だ」
と語った。
 李孟熙氏はさらに
 「兄弟間の不和をエスカレートさせ、いつも欲望ばかりなのは李会長だ。
 一銭もやらないという貪欲さが訴訟を招いた」
と主張した。
 その上で
 「訴訟は私の気持ちであり、意志だ。真実を明らかにし、誤りを正すことが目的だ」
と続けた。

 李淑姫氏も
 「李会長がわれわれに暴言を吐き、非常に憤慨した。
 私は李会長の財産を奪おうというのではなく、自分の財産を取り戻そうとしている」
と述べた上で
 「他人名義を借りた株式の存在は知らず、相続に合意したこともないのに、李会長は先代会長の時代に遺産分割が済んでいるとうそをついている。
 それだけ堂々とした人が、昨年にはなぜ、相続人の間で合意があったとする虚偽内容(の文書に)判を押せと強要したのか」
と疑問を投げ掛けた。

 これに先立ち、李健熙会長は今月17日
 「水準以下の自然人だから、もったいないとか感じる相手ではない。
 それぞれカネを持っている人たちだ。(兄のバックにある)CJにもカネがある」
 「今のような考えでは、一銭も渡す考えはない。
 相手が訴えれば、自分も最後まで訴え、大法院(最高裁に相当)どころか憲法裁判所まで行くつもりだ」
と発言していた。


 「守銭奴経営者」集団、サムスングループ。
 あとどのくらい生きられるだろうか。



朝鮮日報 記事入力 : 2012/04/25 09:09
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/04/25/2012042500653.html

サムスン物産、「グローバル企業」は口だけ?
わいろ・尾行・カネで口封じ


 「韓国国内だけに満足せず、サムスン電子のようにグローバルな競争力を持つ企業にしてほしい」

 李健熙(イ・ゴンヒ)サムスン電子会長が17日、サムスン物産などサムスン・グループ建設・重工業部門の社長団から業務報告を受けた場で述べた言葉です。
 ところが、李会長の望みとは裏腹に、サムスン物産の最近の行動は不安だらけに見えます。
 その一例が今月初め、再開発事業で不正にかかわった疑いでサムスン物産の社員2人が検察に拘束されたことです。
 2人はソウル市内のアヒョン・ニュータウン塩里第3区域で、再開発組合の幹部に「施工者に選定してほしい」と依頼、わいろ数億ウォン(1億ウォン=約710万円)を渡した容疑が持たれています。

 また、2月に起きた「CJグループ会長尾行事件」にもサムスン物産の名前が登場しました。
 これはサムスン物産の社員4人が2月15日から21日にかけ、他人名義の携帯電話やレンタカーなどを使用し、2人1組でCJグループ李在賢(イ・ジェヒョン)会長が移動する範囲を走り回ったり、尾行したりし、業務を妨害したとされる事件で、警察は今月9日、この社員4人とサムスン電子監査班の次長の計5人を立件、起訴すべきとの意見を付して書類送検しています。

 今年1月にはサムスン物産が恐喝・脅迫した元協力会社(下請業者)のA社長に6億ウォン(約4300万円)を渡し、そうした事実を暴露しないよう「口止め」しようとしたことも発覚しました。
 サムスン物産は当時、別の協力会社B社長に6億ウォンを用意、A社長に渡すよう依頼していたとのことで、中小企業の間では
 「サムスンが協力会社に『共に成長しよう』と言っているのは表向きだけ」
と非難の声が上がりました。

 サムスン物産は「未来を目指し、美しく快適な空間」を意味する高級マンション・ブランド「来美安(レミアン)」を前面に押し出しています。
 しかし、最近のサムスン物産を見ると、ブランド・イメージを掲げながらその実は違法行為や方便のような手法をいとも簡単にやってのけており、長期的に見て消費者の心をつかめているのか疑問がわいてきます。
 先月、京畿道金浦市の漢江新都市で「来美安」マンションの分譲が行われましたが、異例の売れ残りという事態が発生、建設業界からは「(飛ぶように売れていた)来美安ブランドも以前とは違う」とささやかれていたとのことです。

 李会長の「グローバル1位」発言は、単に「海外工事受注額や売上の面でトップになれ」という意味ではないでしょう。


 
 あらら、新聞の社説にも載ってしまった。
 身内のゼニゲバが、韓国経済の没落に繋がっていく可能性は極めて高くなってきた。
 何しろ韓国経済の1/4近くはサムスングループが支えているという。
 身内が抱える資産は韓国国家の富の1/3に迫るという。
 ゼニゲバがずっこけると、国家が危機に瀕することになるという構図が浮き立ってくる。
 この国の経済に明日はあっても明後日はない。


朝鮮日報 記事入力 : 2012/04/25 10:32
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/04/25/2012042501094.html

【社説】国民に対する礼儀を失ったサムスン家一族

 サムスングループの創業者一族の遺産争いが国全体で話題になって久しい。
 それもそのはず、1938年に創業した同グループは、2010年の売上高が260兆ウォン(約18兆4500億円)で、国内総生産(GDP)の22%を占めた。
 また、株式市場の時価総額の25%、輸出の24%も占めるに至った。
 先進国のうち、韓国のように1国の経済を1企業に頼る例はどこにもない。
 サムスン、新世界、CJ、ハンソルなど李健熙(イ・ゴンヒ)サムスン電子会長の兄弟姉妹が関係する企業の資産まで含めると、実に430兆ウォン(約30兆5200億円)となり、売上高は320兆ウォン(約22兆7100億円)を超え、国富の3分の1に迫る計算だ。

 サムスン・ファミリーは、こうした統計を自分たちが韓国の国民を食わせてきた結果だと考えているようだ。
 しかし、それは彼らの一方的な思いにすぎない。
 1960年代に韓国が大企業を育成し、経済を振興する開発方式を取って以降、財閥は数多くの優遇を受けてきた。
 一般国民が銀行のカネの匂いすら感じられなかった時代に、財閥は年50%を超える市中金利の5分の1にすぎない低金利で巨額の資金を借りて使った。
 政府は大企業を育成するため、さまざまな税法に大企業優遇措置を設けた。
 また、外国製品に対する輸入許可制を実施することで、国民には割高で品質が悪い国産品を使うように奨励し、手厚い保護の壁を設けた。

 韓国の財閥は、オーナーが思うほど、自分たちの創意や革新だけで今日の地位を築いたわけではない。
 韓国の財閥の今があるのは、企業経営者の努力、政府の支援、国民の犠牲、社員の献身という4者の共同作品だ。
 今まで国民は、犠牲を悔しいとは思わず、むしろ世界の有名企業と肩を並べる韓国企業の姿を誇らしく思ってきた。
 今も国民はサムスンとそのグループの製品を食べ、身に着け、そして飲む最大顧客だ。

 しかし、最近のサムスン・ファミリーの訴訟騒ぎには、サムスンの最大の支援者であり、最大顧客の国民を尊重する態度が見えない。
 訴える側と訴えられる側が交わす言葉の水準は、国民を失望させている。
 また、言葉の内容があまりに赤裸々で、これからの世代が企業とその経営者をどう見るかも心配だ。
 さらに心配なことは、韓国のエリートが集結しているサムスンで、企業トップの自害行為でしかない訴訟に歯止めをかけようとする従業員がおらず、ただ傍観しているだけという現実だ。

 サムスン・ファミリーの内部文化が、企業の生死、存亡を左右する意思決定がどうなされているのかを示す証拠だとすれば、将来的にサムスンのファミリー企業が世界の市場競争で直面するであろう危機を頭に浮かべざるを得ない。
 サムスン・ファミリーは、最大の支援者、顧客である国民の存在をもっと重く受け止め、自制力を発揮すべきだ。
 サムスン・ファミリーの面々は今、国民に対する礼儀を失っている。




朝鮮日報 記事入力 : 2012/04/25 10:05
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/04/25/2012042500964.html

サムスン遺産騒動:李健熙会長「兄は追放された存在」

 サムスン電子の李健熙(イ・ゴンヒ)会長は24日、自分を相手取り財産分与請求訴訟を起こした兄、李孟熙(イ・メンヒ)第一肥料会長、姉の李淑姫氏に対し、再び強硬な発言を繰り返した。
 特に、兄の李孟熙氏のことを
 「一族から追放された存在だ」
を切り捨てた。

 李健熙会長は24日午前7時15分ごろ、サムスン電子の本社に出勤した。
 李会長は入り口に向かおうとしたが、再び振り返り、記者団に近づいた。
 記者団が
 「李健熙会長の貪欲さが訴訟を招いたとの李孟熙氏の主張をどう思うか」
と質問したのに対し
 「皆さんは李孟熙会長と私を『1対1』と考えているようだが、それは大きな誤解だ」
と口を開いた。

 李健熙会長は
 「あの人物は30年前に私を軍隊(軍事政権を指すとみられる)に訴えたり、父を刑務所に入れると言って、当時の朴正熙(パク・チョンヒ)政権に告発したりした。
 (それによって)一族から追い出された存在だ」
と語った。

 李健熙会長が30年前に40代だったことを考えると、「軍隊に訴えた」との表現は、李健熙会長自身の軍隊に関する問題ではなく、1966年に当時サムスン傘下だった韓国肥料で浮上したサッカリン密輸事件後、大統領府(青瓦台)に寄せられた投書を指すものとみられる。
 当時、韓国肥料は人工甘味料のサッカリン約55トンを建築資材と偽って密輸したことが発覚した。
 この事件で、サムスングループの創業者イ・ビョンチョル氏は経営の一線を退き、次男の李昌熙(イ・チャンヒ)元セハンメディア会長(故人、李健熙会長の兄)が懲役6月の実刑判決を受けた。
 青瓦台への投書は、それから3年後の69年、イ・ビョンチョル氏が経営への復帰を目指していた際、サッカリン密輸、脱税、外貨資産隠しなどを理由にイ・ビョンチョル氏を朴正熙元大統領に告発する内容だった。

 李孟熙氏はその後、自叙伝『埋もれた話』やマスコミのインタビューで
 「弟の昌熙が投書を行い、父は私が加担したと誤解したようだ」
と説明した。
 しかし、李健熙会長は記者団に対し、投書事件は李孟熙氏が主導したもので、それによって、経営権を剥奪されただけでなく、一族からも追放されたと主張した格好だ。

 李健熙会長はまた「(李孟熙氏が)口では『長子だ、長男だ』と言うが、私を含め誰も長子だと思っている人はいない。
 あの人(孟熙氏)が(先祖の)法事を執り行うのを見たことはない」と強く批判した。
 その上で
 「孟熙氏は、私を『健熙、健熙』などと呼べるような存在ではない。
 私には頭が上がらなかった人物だ」
と主張した。

 李健熙会長は、姉の李淑姫氏についても
 「結婚前にはかわいがられた。
 金星(現LG)に嫁に行き、(サムスンが金星のやっている)電子事業に参入することで、つらい思いをした。
 うちに来て取り乱して懇願することもあった」と振り返った。
 その上で「当時父は『娘はどうしてああなのか。
 それだけサムスン電子を警戒しているなら、サムスンの株式を1枚もやることはできない』と話していた」
と語った。

 李淑姫氏は、57年にLGの創業者、具仁会(ク・インフェ)氏の三男、具滋学(ク・ジャハク)アワホーム会長と結婚した。
 具滋学会長は当時、サムスンからホテル新羅会長、中央開発(現エバーランド)の社長を任されるなど、義父のイ・ビョンチョル氏からの信頼が厚かった。
 当時はサムスンとLGの関係も親密だった。
 しかし、サムスンが電子産業に参入するや、両グループの関係は急速に悪化した。









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