2012年4月20日金曜日

太陽が冬眠? 太陽活動、長期低下の兆候か?

_


● 太陽の磁場の変化



朝日新聞デジタル  記事2012年4月20日6時59分
http://www.asahi.com/science/update/0419/TKY201204190474.html

太陽が冬眠? 周期的活動に異変、地球に低温期到来か

 太陽の周期的な活動に異変が起き、「冬眠」に入って地球に低温期が到来する可能性があることがわかった。
 国立天文台や理化学研究所などが19日発表した。
 太陽の黒点の様子にも、過去に地球の気温が下がった時期と同様の変化が見られるという。

 太陽には南北両極に正と負の極があり、約11年周期で同時に反転する。
 2013年5月に次の反転が始まると予測されていたが、太陽観測衛星「ひので」で観測したところ、北極では約1年早く反転に近づいていることがわかった。
 南極はそれほど変化がなかった。

 このペースだと、12年5月に北極のみが反転し、太陽の赤道付近に別の極ができる「4重極構造」になるという。




時事.com 2012/04/19-18:41
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2012041900851

太陽活動、長期低下の兆候か
=北極のみ磁場反転-衛星「ひので」で観測・国立天文台

 太陽は南極と北極が逆向きの磁場を持つ巨大な棒磁石のような構造で、約11年の活動周期に合わせてN極とS極がほぼ同時に反転することが分かっているが、国立天文台と理化学研究所などの国際研究チームは19日、衛星「ひので」による観測で、北極だけがS極からN極に反転し、南北両極が同じN極になりつつあることを確認したと発表した。

 同様の現象は、17世紀後半から18世紀初めに長期間太陽活動が低下し、寒冷化をもたらしたとされる「マウンダー極小期」でも起きたと考えられている。
 近年、黒点数の減少や11年の周期が延びるなどの異変が続いており、国立天文台の常田佐久教授は
 「この状態が次の周期も続くと、マウンダー極小期のような時期に入ったと考えられる」
と述べた。
 理研の塩田大幸研究員らは、ひのでの高性能望遠鏡で太陽両極の磁場を詳細に継続観測。
 昨年10月、北極だけが従来のS極からN極に変わりつつあるのを確認した。
 一方、南極は今年3月時点でN極のままで、5月中にも両方がN極になる見込みとなった。

 極域の磁場は、太陽活動の指標となる黒点の生成に密接に関連しており、こうした変化が近年の異変に影響している可能性もあるという。



_