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●(写真はイリエワニ)
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時事.com 2012/03/23-15:35
http://www.jiji.com/jc/a?g=afp_cul&rel=j7&k=20120323028597a
洪水で孤立、巨大ワニに囲まれ3日間過ごした男性救助
【シドニー23日AFP=時事】
オーストラリア・クイーンズランド州北部で、洪水で浸水したレジャー施設に取り残されていた男性がこのほど救助された。
男性は体長4メートルに及ぶ複数のイリエワニに囲まれながら3日間を過ごしていた。
地元紙ケアンズ・ポストが23日報じた
スターテン川近くのレジャー施設で孤立したテリー・ドノバンさん(65)は複数のワニが水の中をうろついているのを目撃。
うち1匹は施設のベランダに避難していた小型カンガルーのワラビーに襲いかかろうとしていたという。
ドノバンさんは、さらに水位が上がればワニが施設内に侵入してきて襲われると思い、できるだけ高い所に逃れようと必要な品を持ってビリヤード台の上に避難した。
しかし水位は上がり続け、ビリヤードの球を受ける網の部分まで上昇したため、ドノバンさんは
「こうなったら次は屋根だ」
と屋根の上に脱出しようと決意。
そうこうするうち、衛星電話に出ないドノバンさんを捜しに来たヘリコプターに発見され、連絡を受けた漁師たちによって救出された。
豪州北部の熱帯地域ではイリエワニがよく見られ、年に平均2人が襲われて犠牲になっている。 〔AFP=時事〕
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National Geographic
http://www.nationalgeographic.co.jp/animals/reptiles/saltwater-crocodile.html
ワニの中で最大で、人間を襲って食べる可能性が最も高いと言われるのがイリエワニだ。
平均的なオスは体長5メートル、体重450キロだが、体長7メートル、体重1トンの個体も珍しくない。
イリエワニは英語で「Saltwater Crocodile」といい、オーストラリアでは親しみをこめて「ソルティ(saltie)」と呼ばれている。
生息域は広く、インド東部、東南アジア、オーストラリア北部の汽水または淡水域に生息する。
泳ぎが非常にうまく、海上の沖合で目撃されることもある。
獲物が水を飲みにやってくるのを、水辺の水面下に潜んでじっと待ち続ける。
スイギュウやサル、イノシシ、サメなど、アゴで捕らえられるものは何でも食べる。
筋肉質のしっぽを叩きつけるように振って突然水面から飛び出し、獲物に食らい付いて水中に引きずり込み、獲物がおぼれ死ぬのを待つ。
個体数は世界中で20万〜30万匹と推定され、絶滅の恐れはあまりない。
しかし、イリエワニの皮はワニ類の中でも最も価値が高いことや、密猟、生息地の減少などにより、個体数が減少する恐れは常にある。
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