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● 11日、ロシア紙イズベスチアは、北朝鮮のミサイル発射によって最も打撃を被るのは中国だと評した。
ミサイル防衛システムのテストを行う日本や国民の不満をそらす機会とした韓国と比べ、中国は最大のダメージを負ったという。
資料図。
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レコードチャイナ 配信日時:2012年4月12日 11時5分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=60359&type=0
北朝鮮ミサイル発射を利用した日韓=最大の被害国は中国―ロシア紙
2012年4月11日、ロシア紙イズベスチアは、北朝鮮のミサイル発射によって最も打撃を被るのは中国だと評した。
環球時報が伝えた。
北朝鮮が人工衛星打ち上げと主張するミサイル発射問題について日韓政府は批判を強めている。
もっとも単なる北朝鮮批判だけが狙いではないと専門家は分析する。
日本は中国の脅威に抵抗するミサイル防御システムのテスト、
韓国は国民の不満をそらす狙いがあるという。
また米国にとっては中国近隣にミサイル防衛網を整備する最良の口実となった。
日韓政府が北朝鮮のミサイル問題を利用している一方、最大の不利益を被っているのが中国。
「北朝鮮に最も友好的な国」として日米韓からミサイル発射中止の圧力を求められている。
もっとも中国が北朝鮮のすべてをコントロールできるわけではない。
9日付ロイターは北京ではやっているこんなジョークを報じている。
北朝鮮からミサイル発射の意向を伝えられた中国政府。
「いつ発射予定だ?」
と聞くと、返事は
「10、9、8、7、6……」
というカウントダウンだった、というもの。
北朝鮮に振り回される中国という構図をよく表している。
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レコードチャイナ 配信日時:2012年4月11日 10時2分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=60331&type=0
北朝鮮がミサイル打ち上げで中国に突きつける5つの難問
2012年4月10日、中央党校国際戦略研究所の張●瑰(チャン・リエングイ、●は王に連)教授は環球時報に、
北朝鮮の“衛星”発射で中国は5つの選択を迫られる
という記事を掲載した。
以下はその内容。
一つ目は、中国は視察の招待を受けるのかという問題。
北朝鮮は8カ国と関係機関を発射視察に招待し、日米ロはこれを拒否している。
中国が視察に応じても、平和利用の真偽は現場で判断できず、視察への参加は発射への支持とみなされる。
国際社会は、中国が核拡散国の一つであるという疑いを強めるはずだ。
出席を拒否すれば、北朝鮮側の不満を招くことになる。
二つ目は、万一発射物が軌道を外れ、中国の国境内に入った場合に抗議するのかという問題。
北朝鮮が安全を考慮して軌道を西に修正したため、中国の主権が侵害される恐れがある。
抗議すれば中朝関係に響き、口を閉ざせば国内世論の突き上げを受ける。
三つ目は、発射が再び安保理で提起された場合、日米韓の決議案にどう対応するのかという問題。
日米韓はほぼ確実に制裁決議案を主張する。
中国には三つの選択肢がある。まず、決議案への賛成は、西側の賞賛を受ける一方で北朝鮮を怒らせることになる。
一方、拒否権を行使すれば、日米韓からは北朝鮮の過激な行為を支持したものと見なされ、更なる外交、政治、軍事的圧力を受けることになる。
もう一つ、非難・制裁決議の代わりに議長声明とするもので、一番可能性の高い選択肢だが、こちらはどっちつかずの態度を取ることになる。
四つ目は、発射後の国際社会の行動に対し、中国が取るべき立場だ。
安保理の採択が「決議」であろうと「議長声明」であろうと、北朝鮮は強く反発し、それを機に新たな核実験を始める可能性もある。
中国はこれまでの対北政策を踏襲するのか、何らかの調整を行うのか。
外交・国際問題だけではなく、国内政治の問題でもある。
五つ目は、半島の危機が高まる中、中国が北朝鮮を支援しているとする国際社会からの非難にどう対応するのかという問題だ。
「安定優先」の路線に基づいて行う大量援助が、国際社会の不満を呼んでいる。
オバマ米大統領も北朝鮮の一連の行動に対する中国の責任を指摘した。
どうすれば国際社会は中国の援助と北朝鮮の過激な言動が無関係であることを信じるか、難しい問題である。
予断を許さない朝鮮半島情勢だが、
中国は理性と政治的知恵が試されている
そのことに、人々は気づいているだろうか。
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TBSニュース 2012/04/11
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