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レコードチャイナ 配信日時:2012年4月30日 17時6分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=60897&type=0
陳光誠事件は、政府の不適切対応で薄熙来事件に続く「爆弾」と化す恐れ
2012年4月28日、米華字ニュースサイト・多維網は記事
「『陳光誠事件』を第二の爆弾にしてはならない」
を掲載した。
27日、山東省臨[シ斤]市に監禁されていた人権活動家・陳光誠氏が脱出し、米大使館に保護されたことが明らかとなった。
中国政府、中国メディアはいまだにこの問題に言及していないが、国際的メディアは大々的に報じている。
このまま黙殺を続ければ、中国国内世論にさまざまな憶測、噂が広がり、第二の薄熙来事件となるだろう。
5月初頭には第4回米中戦略・経済対話が予定されており、事件は国際問題へと発展する可能性もある。
陳氏が懲役刑を受け、その後監禁されたのは、山東省の中絶強要など一人っ子政策の暴力的手法を告発したことが原因と見られている。
この小さな事件が監禁と暴行という刑事事件に発展し、全世界のメディアの注目を集める事態にいたった。
中央政府はただちに介入し、地方政府の責任者を調査、処罰するべきだろう。
メディアもただちに人々の関心に応え、透明性ある報道を行うべきだ。
デマが広がってから方向転換してももう遅いだろう。
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果たしてこれは後日、カオス理論のバタフライ効果をうみだすのだろうか。
どういう動きがあるのか、現在の中国政府の考えとその行動、中国大衆ネットの威力などが理解できる可能性がある。
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ウオールストリートジャーナル 2012年 4月 29日 12:31 JST
http://jp.wsj.com/World/China/node_434832
盲目の中国人権活動家、自宅軟禁から脱出―米当局が保護か
【北京】盲目の中国人人権活動家、陳光誠氏が先週、1年半にわたる事実上の自宅軟禁から逃れたことがわかった。
陳氏は北京で米国当局の保護を求めたとみられている。
中国では5月3日から2日間の日程で米中戦略・経済対話が開催される予定で、米国からはクリントン国務長官とガイトナー財務長官が出席する。
対話を前に、米国は外交上のジレンマを、中国は難題を抱えることになる。
陳氏は中国の「一人っ子政策」の下で強制的な妊娠中絶が行われていることを告発し、公の秩序を乱した罪に問われ4年以上服役した。
2010年の出所以降は、正式な逮捕や起訴がないまま、山東省の自宅で監視下に置かれていた。
米国に本部を置くキリスト教系人権団体チャイナエイドの代表、傅希秋(ボブ・フー)氏は28日、事情に詳しい筋からの情報として、陳氏が米国政府の保護下にあることを明らかにした。
傅氏はこれより前に、陳氏が今月22日に軟禁されていた自宅を脱出して、北京の「100%安全な場所」にいると話していた。
傅氏は28日、陳氏の脱出後に1人の活動家が逮捕されたようだと話している。
傅氏によると、チャイナエイドは陳氏脱出の「世話役」を務め、米国政府や外交官に対する事情説明にも協力したという。
傅氏は陳氏の脱出はしばらく前から計画されていたと話したが、外交問題に発展する可能性があるとして、詳細は明らかにしなかった。
中国の著名活動家、胡佳氏は自宅を脱出した後の陳氏と会ったことを明らかにした上で、陳氏が現在、北京の米国大使館にいると思うと述べた。
米ホワイトハウスも国務省も米国が北京で陳氏を保護していることを認めていない。
しかし、重慶市トップを解任された薄熙来氏の側近、王立軍氏が今年2月に中国の米総領事館に駆け込んだ事件を巡ってオバマ政権の対応に批判が集まっており、陳氏の問題は米政権の主要課題の1つとして浮上する可能性がある。
胡氏によると、脱出を手助けした活動家の1人から陳氏は北京で「一番安全な場所」にいると聞いたという。
胡氏は
「北京で一番安全な場所はどこかと聞かれたら、どの中国人も皆同じことを考えるだろう。
王立軍も同じように考えた」
と述べた。
しかし、陳氏のケースは王氏のケースと事情が全く異なる。
しかも、陳氏は米国政府がかつて公に関心を示していた反体制派の人物だ。
オバマ政権高官や議員はここ数カ月にわたって、陳氏は抑圧された中国の民主化運動の象徴だとして同氏を擁護してきた。
これまで複数の米議員が北京で陳氏への訪問を求めたが、拒否されている。
クリントン国務長官も昨年11月の演説で、陳氏の自宅軟禁が続いていることを「懸念」していると述べ、公の場で中国当局に対して陳氏の解放を求めた。
欧州連合(EU)も中国当局による陳氏の扱いを非難している。
複数の中国専門家は、米国が陳氏を保護している場合、陳氏支持の声が高まるなかで、米国は中国当局に陳氏を引き渡すことが難しくなるとみている。
米共和党は、四川省成都市の米総領事館に駆け込んだ王立軍氏の扱いを巡って政権を批判している。
米政府関係者によると、国務省は地元の汚職情報を提供したとされる元公安局長の王氏を保護する人権上の根拠は薄いと判断し、王氏の保護を延長しなかった。
米国議会は27日、オバマ政権に対して陳氏と家族を保護するよう迫り、国務省に対しては、陳氏の保護にどのように関与したのかを明らかにするよう求めた。
米下院外交委員会のクリス・スミス議員(共和党、ニュージャージー州選出)はインタビューの中で、外交委員会がクリントン国務長官に対し、今週の米中対話で陳氏の問題を取り上げるよう求めていることを明らかにした。
スミス氏は中国に関係する議員や政府関係者で構成する委員会の委員長を務めている。
国務省は非常に慎重に対応しており、陳氏の所在について発言を差し控えた。
米国大使館は27日、コメントを拒否した。国務省のヌーランド広報官は定例の記者会見で、この問題について、言うことは「何もない」と述べた。
同広報官は米政府高官がかつて陳氏の問題について懸念を表明したことを指摘したが、陳氏が現在、米国の保護下にあるという報道については否定も肯定もしなかった。
中国外務省の劉為民報道官は定例記者会見で、陳氏の脱出についての質問に対し、「何の情報もない」と述べた。
環境保護やエイズ問題に取り組んできた活動家の胡氏は過去72時間以内に陳氏と会ったことを明らかにしたが、詳細については語らなかった。
胡氏によると、陳氏は「非常に興奮」していて、胡氏を強く抱きしめて、「兄弟よ」と繰り返し言ったという。
胡氏は政権転覆扇動罪に問われ、3年半にわたって服役、昨年出所した。
胡氏によると、陳氏は深夜に自宅の塀を超えて脱出した。
また、陳氏は脱出前の数週間、自宅から出ることを拒否して、見張りが陳氏を見かけないことに慣れる状況を作っていたという。
また胡氏は、陳氏が2010年に軟禁が始まった時から脱出の方法を考えていたと話し、陳氏が昨年、隣家の敷地に向けてトンネルを掘ろうとしたと述べた。
しかし、トンネルは見張りに見つかってしまったという。
陳氏はインターネット上に投稿したビデオ映像の中で、温家宝首相に対し、家族に寛大な措置を取るよう求めた。
陳氏の家族は中国東部の山東省臨沂市東師古村に残っている。
ビデオの冒頭では、黒いジャケットを着て、飛行機操縦用の黒いサングラスをかけた陳氏が
「温家宝首相、私はやっとの思いで脱出しました」
と話している。
陳氏は地元の暴漢に殴打されるなど、軟禁の様子について詳細に語った。
陳氏は
「私の母、妻、子どもはまだ彼らの手中にあります」
と語り、自分がいなくなったことで、家族が「常軌を逸した報復」を受けるのではないかとの懸念を表明した。
中国では薄氏の失脚をきっかけに、今秋交代が予定されている指導部内で緊張が高まっていることが明らかになった。
これに加え、陳氏が外国の大使館に保護を求めていたとすれば、中国政府はさらに問題を抱えることになる。
1989年の天安門事件の後には、科学者で人権活動家の方励之氏が米国大使館に駆け込んだ。
米中両政府が交渉を行う間、方氏は1年以上、米大使館に滞在し、1990年に米国に向け出国した。
方氏は今月、米アリゾナ州で死去した。
チャイナエイドの傅氏は陳氏の脱出に関係した人権活動家のHe Peirong氏が拘束された可能性があると述べた。
傅氏によると、He氏と電話で話した際に、He氏は公安関係者が家の前まで来ていると話し、電話を切ったという。
傅氏はその後、He氏と連絡が取れない状態が続いていると述べた。He氏の携帯電話に複数回にわたって電話をしたが、応答はなかった。
記者: JOSH CHIN And JAY SOLOMON
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JNNニュース
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ANNニュース
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2012年5月1日23時46分 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20120501-OYT1T01049.htm
盲目の人権活動家に「療養の渡米」認め追放図る
中国の胡錦濤フージンタオ政権は、人権活動家、陳光誠氏(40)について、本人の意向にかかわらず、「病気療養のため」などとして、渡米させたい考えとみられる。
北京での米中対話で中国の人権問題と絡めて陳氏の処遇が焦点となり、後手に回る事態を避ける狙いだ。
陳氏が自宅軟禁されていた山東省臨沂りんきの農村では1日、多数の私服警官が目を光らせ、現在も当局の監視下にある陳氏の家族との接触を阻止した。
幹線道路の脇にある村に通じる入り口では、住民の通行を常時監視。
これまで外国メディアの記者数人が現場を訪れたが、いずれも進入を阻まれた。
ただ、「家族全員を解放するべきだ」と同情的な一部の住民もいて、22日深夜の陳氏の脱出時も、住民が何らかの協力をしていた可能性もある。
胡政権が陳氏の処遇で警戒するのは、目前に迫る米中対話に及ぼす外交的な影響よりも、
国内に与える政治的な波紋の拡大だ。
指導部が大幅に入れ替わる今秋の共産党大会を控えて安定が最優先とされている。
支援者によると、陳氏は「中国にとどまる」としているが、胡政権は渡米を促し、決着を図りたい考えとみられる。
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レコードチャイナ 配信日時:2012年5月2日 19時32分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=60946&type=0
中国で最も安全な場所、それは中国法が及ばない米国大使館だ!
2012年4月30日、ボイス・オブ・アメリカ中国語版は記事
「米大使館と中国内政=中国で最も安全な場所は法律が及ばない場所」
を掲載した。
薄熙来(ボー・シーライ)前重慶市委書記更迭の発端となったのは、王立軍(ワン・リージュン)前重慶市副市長が在成都市米領事館に逃げ込んだことだった。
そしてつい先日には、人権活動家・陳光誠(チェン・グワンチェン)氏が自宅監禁から脱出し、米大使館に逃げ込んだ。
今や
「中国で一番安全な場所」
となった米大使館。
王立軍と陳光誠の事件は米国が中国の内政に否応なく巻き込まれることを示している。
民主化活動家の陳破空(チェン・ボーコン)氏は、もはや米国が望もうと望むまいと中国の内政問題に巻き込まれていることを示していると指摘した。
まもなく開催される米中戦略・経済対話でも陳光誠氏の問題が議題に上ると見られるが、経済と安全保障だけではなく、人権と政治が米中の問題として注目される状況は変わらないという。
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つまり、バタフライ効果が少しずつ出ているということか。
蝶の羽根の一振りはその回りにちょっとした気流の乱れを生じさせているようだ。
が、果たしてそれは徐々に発達していくものなのか、それともおさまってしまうものなのであろうか。
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