2012年4月28日土曜日

海洋領土戦争の拡大

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2012年4月28日05時12分 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20120427-OYT1T01166.htm

大陸棚31万平方キロ拡大…沖ノ鳥島北方など

政府は27日、日本の大陸棚を約31万平方キロ・メートル拡大することが国連の大陸棚限界委員会に認められたと発表した。

日本最南端の沖ノ鳥島(東京都)の北方など政府が太平洋に設定した4海域で、日本の国土面積(約38万平方キロ・メートル)の約8割に相当する。
これらの海底では、レアメタル(希少金属)やマンガンなどの資源が存在する可能性があり、政府は今後、海底探査を進める方針だ。 新たに大陸棚に認められたのは、
〈1〉.「四国海盆海域」の大部分
〈2〉.「小笠原海台海域」の大部分
〈3〉.「南硫黄島海域」の一部
〈4〉.「沖大東海嶺(かいれい)南方海域」の一部。
政府は近く政令を改正して大陸棚と定める。

大陸棚の拡大について、政府は2008年、太平洋に設定した7海域(総面積約74万平方キロ・メートル)の海底を日本の大陸棚として認めるよう大陸棚限界委員会に申請していた。




レコードチャイナ 配信日時:2012年4月30日 10時5分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=60896&type=0

「沖ノ鳥島は岩礁ではなく島」国連機関が認定
=中韓の反対押し切り―中国メディア

2012年4月27日、日本政府は沖ノ鳥島北部など太平洋の4海域が日本の大陸棚として認められたことを発表した。
中国は反発する姿勢を示している。
28日、フェニックステレビが伝えた。

国連海洋法条約では、沿岸国の領土と連続した大陸棚については、排他的経済水域(EEZ)以外の海域についても権利を認めると規定している。
日本政府は2008年に7海域74万平方キロメートルを申請。
このたび4海域約31万平方キロメートルが認定された。
レアアースなど海底資源開発の期待が高まっている。

残る3海域のうち2海域が却下されたほか、沖ノ鳥島南方の1海域については継続審議となった。
中国、韓国は沖ノ鳥島を島嶼ではなく岩礁だと主張、関連海域を審査しないよう求めていた。
このたび沖ノ鳥島北方海域の権利が認められたことで、国連は沖ノ鳥島を島嶼と認定したと日本政府は見なしている。




レコードチャイナ 配信日時:2012年4月30日 10時59分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=60898&type=0



<レコチャ広場>
海洋国土拡張狙う日本の法律戦に、中国政府が惨敗喫す―中国ブログ

2012年4月28日、軍事コラムニストの馬鼎盛(マー・ディンシェン)氏はブログエントリー
「日本が30万平方キロメートルの海域を獲得=中国政府も法律戦を学べ」
を掲載した。

27日、日本政府は大陸棚延長申請が4海域で国連大陸棚限界委員会に認められたことを発表した。
1万平方キロメートルの海域の権利を新たに獲得したが、問題はそれだけではない。 
申請の起点となった沖ノ鳥島が、中国の主張する岩礁ではなく島嶼として国連に認定されたことを意味しており、中国にとっては大きな痛手となった。

今回の申請を受け、日本が権利を保有する大陸棚は計436万平方キロメートルに達した。
中国の340万平方キロメートルを保有すると主張しているが、うち100万平方キロメートルは周辺国に盗まれている状況にある。
沖ノ鳥島がその典型だ。
中国政府は無意味な抗議を繰り返すばかりで、日本の海洋国土拡張の陰謀を阻止する有効な手段を持たなかった。

今回の申請認可は日本人にとって偉大な勝利として受け止められられている。
五輪で金メダル取得数1位になることよりも、有人月面着陸よりも、より誇らしい成功となった。




朝鮮日報 記事入力 : 2012/05/01 08:42
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/05/01/2012050100600.html

中国よりも広大な日本のEEZ、その理由とは

早くから海洋領土拡張に没頭し、膨大な資源を確保
1895年、尖閣諸島…日清戦争に勝利し、領土編入
水産物工場を建て、実効支配…中国と領土争いで対抗
1896年、南鳥島…広さ1.51平方キロの無人島一つで国土より広いEEZを確保
滑走路を建設し、自衛隊が駐屯

日本の排他的経済水域(EEZ)の面積は447万平方キロに達し、領土面積が25倍も大きい中国のEEZ(387万平方キロ)よりも広い。
およそ100年前から展開してきた海洋領土確保戦略のおかげで、日本は石油を代替すると期待を集めているメタンハイドレートや希土類(レアアース)、マンガンなど膨大な海底資源を確保した。
日本が海洋領土を大幅に広げることができた秘密は、他国より先に無人島の軍事的・経済的価値を把握したからだ。
19世紀末、韓国が鎖国か開国かで論争を繰り広げていたころ、日本は必死に無人島を自国領に編入していた。

その代表例が、日本最東端の領土となる南鳥島。
ここは日本本土から1800キロも離れた、南太平洋の絶海の孤島だ。
ペリー提督率いる米国艦隊によって1853年に開国した日本は、明治維新を経て、無人島の重要性に気付き、争奪戦に乗り出した。
日本政府は1896年、南鳥島に開拓団を派遣し、98年に自国領だと宣言した。標高9メートル、面積1.51平方キロ(約46万坪)に過ぎない島だが、この島を保有することで、国土面積(38万平方キロ)よりも広い43万平方キロのEEZを確保した。

日本は、南鳥島に滑走路を建設し、自衛隊を駐屯させている。
領有権論争を遮断するため、実効支配を強化する目的があると分析されている。
日本が最南端の島だと主張するサンゴ礁の沖ノ鳥島の場合、1922年に測量船を送り、31年に自国領編入を一方的に宣言した。
領有権強化の目的で、早くも39年には観測施設の工事に入った。
ここは、満潮時にはほとんど水面下に隠れるが、日本は自国領だとして周囲の海域42万平方キロをEEZだと宣言し、その外の海域も自国の大陸棚だと主張している。

東京から1000キロ離れた小笠原諸島も、1876年に同様の経緯で日本領に編入された。
この地域は、米国の捕鯨船など船舶の食糧調達基地としての役割を果たし、ハワイの住民たちが移住して暮らしていた。こ
のため小笠原諸島では、英語が混じった独特の日本語を使用する。

中国との間で領有権をめぐる争いが起きている尖閣諸島の場合、清日戦争で勝利を収めた後、1895年に自国領に編入した。
領土編入の前後に、やはり開拓団を送り、水産物加工工場を建てるなど、実効支配を強化した。

これに先立ち1879年、日本は沖縄にあった琉球国を併合した。
琉球国は、1429年に建国された独立国だった。尖閣諸島は、沖縄本島から410キロ離れており、中国からは330キロの距離にある。
また台湾と石垣島からは、それぞれ170キロ離れている。
中国は、尖閣諸島とは「釣魚島」で、明代の1403年から各種の文献に登場するなど、自国領であることを証明する歴史的飼料が十分にあるという立場を取っている。

東京のある外交消息筋は
「中国や韓国に海洋領土という概念がなかった19世紀末から、日本は無人島を次々と自国領に編入し、膨大な海洋資源を確保した。
日本は、独島(日本名:竹島)の領有権を主張するなど、依然として海洋領土拡張に熱心だ」
と語った。




朝鮮日報 記事入力 : 2012/05/02 10:16
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/05/02/2012050200939.html

日本、沖ノ鳥島に大規模施設建設を推進
領土編入の意図あらわに


▲沖ノ鳥島の様子。
ヘリコプターの離着陸場や施設などが見える。
南北1.7キロ、東西4.5キロの沖ノ鳥島は、満潮時にはほとんど海に沈む。/写真提供=NEWSIS

日本政府が、本土から1740キロ離れた太平洋上の沖ノ鳥島を、国際社会で確実に島と認めてもらうため、750億円を投じて港や道路、海底資源開発施設の建設を進めていることが分かった。

周辺国が、沖ノ鳥島は島ではないと主張していることを受け、大規模な施設を建設して民間人を居住させる意図があるものとみられる。

1日に日本の国土交通省が作成した社会資本整備重点計画や予算編成資料などによると、大型の船舶が停泊できる水深8メートル規模の港湾施設が、2016年までに沖ノ鳥島に建設される。
また、海底資源開発関連施設も建設し、周辺海域で採取するマンガンやニッケルの選鉱作業を行う予定だ。
選鉱とは、鉱物を選別する工程のことを指す。
大規模な選鉱設備が建設されれば、作業員が沖ノ鳥島に居住するとみられる。
また、港湾施設と周辺施設を結ぶ道路も建設される。沖ノ鳥島は、南北約1.7キロ、東西約4.5キロあるが、満潮時にはほとんど海に沈み、人が1、2人立てる程度の二つの岩礁しか残らない。

日本は、1988年に二つの岩礁の周囲にコンクリートで護岸を設置した。
今回の事業は、港湾や道路を設置するなど、大規模な人工島を作ろうというもの。
国土交通省の関係者は
「昨年から予算を割り当てていたが、工事の進行状況や規模については明言できない」
と語った。

日本は、沖ノ鳥島の周辺約42万平方キロを、自国の排他的経済水域(EEZ)だと宣言している。
日本が大規模施設を建設するのは、人間の住居および独自の経済活動を維持できない場合、島と認められず、EEZや大陸棚を設定できないという国際海洋法の規定を意識したからだ。
東京のある外交消息筋は
「日本は、韓国が独島(日本名:竹島)に建物を建設することに必死で反対する一方、自分たちはEEZを確保するために巨額の資金を投じ、各種の施設を作ろうとしている」
と語った。




朝鮮日報 記事入力 : 2012/05/02 10:14
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/05/02/2012050200933.html

【萬物相】海洋領土戦争

1879年、日本は軍隊もなかった琉球王国をわずか500人の兵力で占領し、日本領の「沖縄」とした。
日本が得たのは、大きさが済州島の3分の2、面積1207平方キロの島に過ぎなかったが、真の狙いは、中国が太平洋に進出する沖縄周辺海域140万平方キロだった。
日本は、1898年には太平洋上の孤島、南鳥島を領土に編入し、日本の総面積38万平方キロより広い43万平方キロの排他的経済水域(EEZ)を確保した。

日本の意図を見抜いたのは、中国ではなく米国だった。
日本が沖縄を併合してから1カ月後、米国のユリシーズ・グラント大統領(当時)は、清の李鴻章と会談するため太平洋を渡った。
グラント大統領は
「沖縄が日本の手に渡ったら、覇権は中国から日本の手に渡る」
と警告した。
これに対し李鴻章は
「島の幾つかで覇権が変わるとはどういうことか」
と無視した。
しかしこの判断の誤りが、20世紀の中国と日本の運命を分けた。
沖縄の海を確保した日本は、1894年の日清戦争、1910年の韓国併合、1937年の日中戦争で大陸全体を狙った。

第2次大戦後も、日本の海への野心は続いた。
日本は1987年から、東京から南に約1740キロ離れた沖ノ鳥島を、岩礁ではなく島に変える工事を行った。
満潮時には70センチしか水面上に出ない岩の周囲に、鉄のブロックを積み、その内側にコンクリートを流し込んで人工島に改造した。
日本が無理やりにでも島の姿に改造したのは、その周囲200カイリでEEZと大陸棚の権利を主張できるからだ。
国連海洋法条約は、EEZ設定の基点として、岩礁を認めていない。

海洋領土への野心という点では、中国も日本に劣らない。
中国は1988年、南シナ海の永暑礁という岩礁を占領した。
永暑礁は、満潮時には1坪(約3.3平方メートル)そこそこしか水面上に現れない小さな島だったが、中国はこの岩礁に人工の島を構築し、ヘリポートをはじめ軍事施設を建設した。
中国は、南沙諸島(スプラトリー諸島)の別の島にも、実効支配を強化するため軍事施設を作った。
中国の力に押されたベトナムやフィリピンは最近、米国と共に付近の海域で合同軍事演習を行った。

日本は先日
「国連の大陸棚限界委員会(CLCS)が沖ノ鳥島を島と認め、周辺の大陸棚を確保した」
と主張した。
中国は、南沙諸島の領有権をめぐり東南アジア諸国と争っている最中だ。
沖ノ鳥島・尖閣諸島で日中がぶつかり、南シナ海では米中がにらみ合っている。
日本は独島(日本名:竹島)を自国領だと言い張り、中国は韓国のEEZ内にある離於島(中国名:蘇岩礁)に手を伸ばしている。
この熱い海の真ん中にある韓国は、海洋領土の防衛基地になるはずの済州海軍基地建設をめぐり、国内の勢力同士が激しく争っている。
中国と日本は、内心笑っていることだろう。




サーチナニュース 2012/05/18(金) 09:31
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0518&f=politics_0518_005.shtml

国際正義が沖ノ鳥「礁」の「島」化を許さず=中国・人民日報

  国連大陸棚限界委員会による沖ノ鳥島(中国名 沖之鳥礁)問題の処理結果について、中国共産党機関紙・人民日報は18日「国際正義が『沖之鳥礁』の『島』化を許さなかった」とする評論記事を掲載した。

  記事はまず、「礁」と「島」という1文字の違いが非常に大きいとし、
 「島しょは領海や排他的経済水域、大陸棚などを主張できる一方、人類が居住できない岩については主張できない」
とする国連海洋法条約内の規定を紹介。
 規定は各国間の利益の平衡を示すもので「国際正義に関わる」と論じた。

  そのうえで、沖ノ鳥島について
 「満潮時には面積10平方メートルに満たない2つの岩石が露出するのみであり、『岩礁』であることは明らか」
と説明、同島を根拠に数十万平方キロメートルの排他的経済水域や大陸棚を主張することはできないとした。

  また、この30年間日本は「苦肉の策」を打ち続け、巨額の資金を投じて周囲を固めたり人工設備を建設したりして「島化」を企てたほか、2008年11月に大陸棚限界委員会に対して「島」であることを主張し、国際的な承認を得ようとしたと説明。
 「日本の不当な主張は当然国際社会の反対にあった」
とし、中国や韓国をはじめとする多くの国や専門家がさまざまな方式で反対や異議を唱えてきたと論じた。

 国連大陸棚委員会が先日、約4年間の審議を経て、日本が主張する沖ノ鳥島をベースとした延伸大陸棚を認める結論を出さなかったことについて
 「事実上日本の不当な主張を棄却し、国際社会全体の利益を守った」
と評価した。

  一方で、同委員会が審議結果を発表する前に日本が「当事国が優先的に審議結果を知ることができるのをいいことに、沖之鳥礁に基づく延伸大陸棚が認められたとの誤った情報を故意に流した」と批判。
 同委員会が結果を発表したことで「真相が明らかとなり、日本のウソがたちまち暴かれた」とした。

  さらに
 「真相を隠せないことを知りながら天を欺こうとする行為は『智』に欠け、海洋法条約に違反することは『信』に欠け、自己のために国際利益を損ねることは『義』に欠ける」
とし、このような行いには道も助けもなく、まかり通ることもできないと批判した。

  そして、国際的な海洋秩序を守るには各国の責任ある態度と一致協力の姿勢が必要であるとし、日本に対して国際ルールを守り、不当な主張を放棄するよう勧告。
 「国際正義は沖之鳥礁の『島』化を認めない」
と締めくくった。




サーチナニュース 2012/05/18(金) 13:00
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0518&f=politics_0518_020.shtml

中国「沖ノ鳥島は島ではなく礁」…「黄岩島も“礁”」には沈黙

  中国共産党機関紙・人民日報は18日「国際正義が『沖之鳥礁』の『島』化を許さなかった」とする評論記事を掲載した。
 国際法上、「島」と「礁」の扱いが大きくことなることを理由に、日本が沖ノ鳥島に関連して主張している権利を否定した。
 中国がフィリピンと領有を巡って対立している南シナ海の“黄岩島”は、国際的には一般に「スカボロ礁」と呼ばれている。

  国連海洋法条約代121条第1項では、領海や排他的経済水域(EEZ)が認められる「島」について
 「自然に形成された陸地」、
 「水に囲まれている」、
 「満潮時に水没しない」
などの3条件が定められている。
 しかし、121条第3校では
 「人間の居住または独自の経済生活を維持できない岩は、EEZまたは大陸棚を有しない」
と定めている。

  中国は2001年ごろから「沖ノ鳥島」は「島ではなく、岩(礁)だ」と強く主張しはじめた。
 人民日報の論説は、「国連大陸棚限界委員会(CLCS)は同島周辺の海域における日本の開発権を認めなかった」と強調。
 沖ノ鳥島を「島」ではなく「礁」と見なしたとして、
 「礁を島に変えようとした日本の企てを国際正義は許さなかった」
などと主張した。

  一方で、中国が「自国領」と主張している南シナ海の“黄岩島”は、国際的にはスカボロー礁(Scarbourough Shoal)などと呼ばれている。
 スカボロー礁も水面上の部分はわずかで、最高点は標高3メートルなどと、沖ノ鳥島と状況は類似している。
 人の居住や経済活動の可能性も考えにくい。

  なお、中国はフィリピンがスカボロー礁の領有を主張していることについては、「歴史的に中国固有の領土」と主張するとともに、
 「中国が黄岩島において主権を行使し、開発・利用を行っていることに、フィリピンは1997年までなんらの異議も唱えなかった」
として、
 「フィリピンは資源ほしさに、わが領土を奪い取ろうとしている」
などと非難を繰り返している。




朝鮮日報 記事入力 : 2012/05/18 10:36
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/05/18/2012051800903.html

沖ノ鳥島基点:日本の「根拠なき主張」に国連が待った

 沖ノ鳥島は、南北1.7キロ、東西4.5キロの大きさのサンゴ礁で、満潮時にはほとんどが海中に沈む。
 このように人間が住むことができない岩は、国連海洋法条約上、排他的経済水域(EEZ)と大陸棚を持つことができない。
 それにもかかわらず、日本は2008年、国連大陸棚限界委員会(CLCS)に対し、沖ノ鳥島海域をはじめ、周辺7海域、74万平方キロを大陸棚として認めるよう申し立てた。

 同委が日本政府の主張を認め、日本本土から1740キロ離れた沖ノ鳥島を島と認める措置を取った場合、日本は沖ノ鳥島周辺の25万平方キロの大陸棚で独占的な開発権を得ることができる。

 しかし、同委は、沖ノ鳥島を島ではなく岩だと見なし、周辺の大陸棚で日本の開発権を認めない決定を下した。

 同委は今回の決定で、沖ノ鳥島などを除く5海域31万平方キロについてのみ、日本の大陸棚として認定した。

 岩にすぎない沖ノ鳥島を島だと強弁する日本政府の主張に対し、韓国よりも強く反発しているのは中国だ。
 中国は太平洋への進出に絶対的に必要な沖ノ鳥島周辺海域が日本の支配下に置かれることを強く警戒している。

 中国外務省の洪磊副報道局長は、同委の議長声明が出された直後の16日、
 「日本が沖之鳥礁(沖ノ鳥島の中国名)を基点に主張した大陸棚は、委員会で認められなかった。
 委員会が沖之島礁を島として認めたとの日本の主張には全く根拠がない」
と述べた。

 韓国政府は沖ノ鳥島問題と直接関係がないが、日本の海洋領土欲をけん制するため、強硬に対応している。
 外交部(省に相当)当局者は
 「人類共有の遺産(大陸棚)は共同で享有すべきで、国際海底機関(ISBA)を通じて(利用権を)分け合っている。(日本の主張は)悪い前例になる可能性がある」
と指摘した。

 日本の無理な主張に対しては、国際社会も批判的だ。外交筋は
 「日本政府は大陸棚限界委の最終決定が出る前に報道発表で、自分たちの要求が通ったと主張した。
 国際機関の公正で中立的な判断に影響を与えようとする意図があったのではないかと疑われる」
と語った。

 とはいえ、日本が今回の決定で31万平方キロの大陸棚を獲得した事実に注目すべきだとの主張もある。
 日本は資源確保を目的として、大陸棚開発を国家的戦略として推進している。
 大陸棚の開発権は、鉱物や天然ガスから海の生き物まで幅広い資源の所有権を認めるもので、日本は国連の決定で大きな恩恵を受けるといえる。
 日本は今後も沖ノ鳥島周辺の大陸棚に豊富に存在するとされるメタンハイドレート、希少資源の獲得を目指す、沖ノ鳥島が島として認められるよう、努力を続けるとみられる。
 それに対する体系的な対応が求められるとの指摘が出ている。

■排他的経済水域(EEZ)とは

 自国の海岸線から200カイリ(約370キロ)以内の水域を指し、水産資源、鉱物資源などを開発する権利がある。

■大陸棚とは

排他的経済水域内の海底を指すが、国連海洋法条約に基づき、海底の地殻が陸地と同じ地質であることを証明すれば、最長で350カイリ(約650キロ)まで延長し、海底資源を開発することが可能だ。




朝鮮日報 記事入力 : 2012/06/09 10:02
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/06/09/2012060900532.html



沖ノ鳥島基点:日本政府「国連は日本の主張を認定」
公開された報告書にはそのような記述なし


 産経新聞など日本のメディアは8日「国連大陸棚限界委員会(CLCS)が沖ノ鳥島を大陸棚の基点として認定し、事実上島だということを確認した報告書を、外務省がインターネットで公開した」と報じた。
 韓国や中国は先月、日本の外務省がCLCSの発表を歪曲(わいきょく)したとして抗議していた。
 これに対し同省は8日、韓国・中国などの主張とは逆に、CLCSが日本の主張を裏付ける資料を公開したと語ったわけだ。

 しかし、CLCSが公開した報告書を直接確認した結果、日本側の主張はウソだという韓国・中国の主張を立証する内容しか記されていなかった。
 CLCSの報告書には「日本は沖ノ鳥島を基点に大陸棚の開発権を申請したが、韓国や中国などが“沖ノ鳥島を島と見なす法的根拠はない”と主張しており、CLCSはこの問題が解決されるまで勧告案を出せない」と記述されている。
 これは、CLCSは沖ノ鳥島が島かどうかを判断する機関ではないという意味で、沖ノ鳥島は島ではなく岩礁だという韓国・中国などの主張を裏付けるものだ。

 また外務省は、同報告書に含まれる「九州-パラオ海嶺に位置する日本領土」という文章が、CLCSが沖ノ鳥島を事実上島と認めたものだという主張も展開している。
 しかしこの表現は、日本側の主張を単純に引用したものだ。






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