_
『
レコードチャイナ 配信日時:2012年4月14日 19時20分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=60442&type=0
アジア外交の主導権を掌握した中国、
南シナ海と北朝鮮で見せた異例の対応―米華字メディア
2012年4月13日、米華字ニュースサイト・多維新聞は記事「南シナ海と北朝鮮=中国がアジアの主導権掌握を図る」を掲載した。
南シナ海でのフィリピン海軍艦艇と中国巡視船のにらみ合い。
そして北朝鮮のミサイル発射とアジア太平洋地域に嵐が到来している。
この嵐で被害を受けるのは中国だと指摘されている。
国際社会の圧力と批判にさらされることになる、と。
しかし実際には外交の主導権を発揮しているのは中国だ。
北朝鮮問題については打ち上げが発表された当日、駐中国北朝鮮大使に抗議し、さらに発射反対の姿勢を明確にした。
南シナ海問題では巡視船を増派し、権益を絶対に譲らない姿勢を示した。
以前ならば領土係争を棚上げし共同開発を切り出すというのが常とう手段だったが、今回は国家の利益を守る姿勢を鮮明にした。
北朝鮮と南シナ海で見せた異例の対応は、中国がアジア外交の主導権をしっかりと掌握していることを示している。
』
本当だろうか?
どうしてこういう論理が出てくるのであろうか。
「脅し外交」に頼よらざるをなくなってきている中国の危うさを感じる、のだが。
気がつけば回りは敵だらけの中でもがいているように思える。
そして、暴走する危険性も孕んでいるように見える。
「アジア外交の主導権」なだまるで把握できていない、ような印象だ。
というより、外交なるものを全く知らないのではないだろうか。
外交というのは脅せばいいというものではなかろう。
脅して相手が引っ込めば、主導権を握っているとでも勘違いしているのだろうか。
その程度なら二流の外交といえる。
主導権把握なんてことはまだまだ先である。
というよりも、軍部の独走の方がコワイように思える。
日本のPAC3あたりも、いわば対中国デモンストレーションだろう。
事がおこれば、いつでも南の島へ配備しますよ、ということ。
中国のアジア外交主導権は実に危うくなっているとみるべきではないのか。
『
レコードチャイナ 配信日時:2012年4月15日 7時30分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=60455&type=0
北朝鮮ミサイル発射失敗に6つの疑問=日米が経済制裁すれば核実験強行も
2012年4月14日、新京報は記事
「北朝鮮の衛星打ち上げ失敗に6つの疑問=ロケット技術は中国の40年遅れ」
を掲載した。
第一の疑問はなぜ4月に打ち上げを行ったかという点だ。
本来ならば高層風の影響が最も少ない6月が望ましい。
第二の疑問は北朝鮮の技術レベルは退歩したのかという点。
1998年の光明星1号、2009年の光明星2号は第一段ロケット、第二段ロケットの燃焼・分離に成功している。
専門家は技術の退歩ではないとみているが、しかしその技術は中国の1970年代レベルだと酷評した。
第三の疑問は北朝鮮がロケットを自爆させた可能性はあるのかという点だ。
専門家はその可能性は低いと見ている。
第四の疑問はなぜ北朝鮮は失敗を認めたのかという点だ。
清華大学の劉江永(リウ・ジアンヨン)教授は、外国メディアの招待や衛星の破片位置の報告など北朝鮮は国際ルールを順守しており、政権交代の影響が見られると分析した。
第五の疑問は打ち上げ失敗が政局に与える影響だ。
金正恩書記の権威に傷がついたとの指摘もあるが、専門家は影響はないと分析している。
そして第六の疑問は今後、北朝鮮が核実験に踏み切るかどうかという点だ。
劉教授は日米が北朝鮮に制裁を科した場合には対抗手段として核実験を強行する可能性もあると分析した。
』
『
レコードチャイナ 配信日時:2012年4月15日 9時30分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=60422&type=0
<レコチャ広場>北朝鮮のミサイル発射が中国を苦しい立場に=対北関係見直しを―中国ジャーナリスト
2012年4月13日、中国のジャーナリスト、王錦思(ワン・ジンスー)氏は
「北朝鮮の衛星発射が再び中国を苦しい立場に」
と題した記事を中国のブログサイトに掲載した。
以下はその内容。
中国は大国としての勢いを増していると言われるが、数十万人の中国人死傷者と引き換えに政権を確保し、毎年食べ物と飲み物を与えて続けてきた北朝鮮の前では、その勢いはしぼんでしまうようだ。
中国は軍事戦略上においても外交上においても、北朝鮮に対する影響力は米国やロシアなどの国よりも自分たちの方が勝っていると思っていた。
しかし、今回の北朝鮮のミサイル発射で、中国の国際影響力が「はりぼて」に過ぎないことが露呈されてしまった。
中朝関係には本来暗黙の了解があり、北朝鮮は重大な外交上の決定や軍事行動については事前に中国に通告することになっている。
国際社会も北朝鮮に影響力を持つ中国に期待を寄せていた。
だが、北朝鮮はこれまで行った核実験やミサイル発射について中国へ事前通告をしていない。
北朝鮮が通告してくるのは、いつも中国が手も足も出せない実施直前になってからだ。
こうした事前通告は中国にとって通告とは言えず、もはやかいらいに近い。
西側メディアは中国と北朝鮮の関係について
「以前のように緊密な関係ではなくなった」
と指摘する。
ロシアのイズベスチヤ紙にいたっては
「今回の発射で中国は最も傷ついた国となった」
と辛辣だ。
中国外交部の劉為民(リウ・ウェイミン)報道官の
「朝鮮半島と地域の平和と安定のために関係各国に冷静な態度を求める」
という記者会見での発言が中国の外交上の常套句でしかないことは、見識のある人間ならばすぐにわかることだ。
今回のことで中国が勢いを増したのは、気まずさで赤くなった顔ぐらい。
「持たざる者怖いものなし」の北朝鮮が大国のメンツなぞ気にするはずもない。
中国がなすべきことは国家としての実力の大小といった反省ではなく、対北朝鮮関係の見直しだ。
中国は毎年納税者の金をどれだけこの国に注ぎ込んできたのか?
その代わりに得たものは一体何だったのか?
●王錦思(ワン・ジンスー)
吉林省出身、北京在住のジャーナリスト。北京大学でメディア学を専攻。日中歴史問題や抗日戦争史を研究課題としている。著書に「日本行、中国更行」。11年3月に日本で「中国『反日』活動家の証言」を出版。
※本記事は筆者の承諾を得て掲載したものです。
』
『
レコードチャイナ 配信日時:2012年4月15日 9時30分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=60422&type=0
<レコチャ広場>北朝鮮のミサイル発射が中国を苦しい立場に
=対北関係見直しを―中国ジャーナリスト
2012年4月13日、中国のジャーナリスト、王錦思(ワン・ジンスー)氏は
「北朝鮮の衛星発射が再び中国を苦しい立場に」
と題した記事を中国のブログサイトに掲載した。
以下はその内容。
中国は大国としての勢いを増していると言われるが、数十万人の中国人死傷者と引き換えに政権を確保し、毎年食べ物と飲み物を与えて続けてきた北朝鮮の前では、その勢いはしぼんでしまうようだ。
中国は軍事戦略上においても外交上においても、北朝鮮に対する影響力は米国やロシアなどの国よりも自分たちの方が勝っていると思っていた。
しかし、今回の北朝鮮のミサイル発射で、中国の国際影響力が「はりぼて」に過ぎないことが露呈されてしまった。
中朝関係には本来暗黙の了解があり、北朝鮮は重大な外交上の決定や軍事行動については事前に中国に通告することになっている。
国際社会も北朝鮮に影響力を持つ中国に期待を寄せていた。
だが、北朝鮮はこれまで行った核実験やミサイル発射について中国へ事前通告をしていない。
北朝鮮が通告してくるのは、いつも中国が手も足も出せない実施直前になってからだ。
こうした事前通告は中国にとって通告とは言えず、もはやかいらいに近い。
西側メディアは中国と北朝鮮の関係について
「以前のように緊密な関係ではなくなった」
と指摘する。
ロシアのイズベスチヤ紙にいたっては
「今回の発射で中国は最も傷ついた国となった」
と辛辣だ。
中国外交部の劉為民(リウ・ウェイミン)報道官の
「朝鮮半島と地域の平和と安定のために関係各国に冷静な態度を求める」
という記者会見での発言が中国の外交上の常套句でしかないことは、見識のある人間ならばすぐにわかることだ。
今回のことで中国が勢いを増したのは、気まずさで赤くなった顔ぐらい。
「持たざる者怖いものなし」の北朝鮮が大国のメンツなぞ気にするはずもない。
中国がなすべきことは国家としての実力の大小といった反省ではなく、対北朝鮮関係の見直しだ。
中国は毎年納税者の金をどれだけこの国に注ぎ込んできたのか?
その代わりに得たものは一体何だったのか?
●王錦思(ワン・ジンスー)
吉林省出身、北京在住のジャーナリスト。北京大学でメディア学を専攻。日中歴史問題や抗日戦争史を研究課題としている。著書に「日本行、中国更行」。11年3月に日本で「中国『反日』活動家の証言」を出版。
※本記事は筆者の承諾を得て掲載したものです。
』
まあ、この記事の方が真実にちかいのではなかろうか。
どうひっくり返っても中国がアジア外交の主導権を握ったとは思えない。
『
2012年4月16日18時54分 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20120416-OYT1T00917.htm
米比合同軍事演習が始まる…中国けん制狙う
【バンコク=石崎伸生】フィリピンや中国などの間で領有権問題が起きている南シナ海に面する比南西部パラワン島などで16日、米比両軍による合同軍事演習が始まった。
比政府には米国との関係を誇示し、中国をけん制する狙いがある。
AFP通信などによると、演習は27日までの12日間。米比両軍約7000人のほか、大地震を想定した災害対応の机上演習には、日本の自衛隊や韓国、豪州の軍関係者も初めて参加する。
米軍は1992年にフィリピンから基地を撤収したが、合同軍事演習の形で協力関係を継続。
演習は今回で28回目となる。
米太平洋軍のフレデリック・パディラ海兵隊准将は記者団に、
「米国は、比政府・軍との協力も含め、太平洋地域に一層深く関与していくことを望んでいる」
と語った。
』
なにか、中国は主導権を握り損なっているのではないだろうか。
「主導権把握のうそ」と思ったら、びっくりニュースが入ってきた。
前から東京都が購入交渉をしているというのはニュースで流れていたが、この時期に?といった感じがある。
果たして、中国はアジア外交の主導権を握ったのだろうか。
いわゆる「上手の手から水がボタボタこぼれている」ような気がするのだが。
『
2012/04/17 05:42 【共同通信】
http://www.47news.jp/CN/201204/CN2012041701001033.html
石原都知事、尖閣諸島の購入検討 「年内に取得」
【ワシントン共同】訪米中の石原慎太郎東京都知事は16日、ワシントンで講演し、東京都が沖縄県・尖閣諸島を購入するため、同諸島を個人所有する地権者と交渉していることを明らかにした。
今年中の取得を目指すとしている。
購入目的について、中国が領有権を主張していることを念頭に
「どこの国が嫌がろうと、日本人が日本の国土を守るため」
だと強調した。
石原氏は講演後の記者会見で、購入する範囲は
「恐らく諸島全体となる」
と言明。
地権者とは「基本的に合意している。
代理人同士が交渉している」と述べた。
』
大国中国としては、どうして思うようにならないのか、
と苛立っているのではないだろうか。
どんどん周辺諸国が中国から離れ、事を構えるようになってきている。
フィリッピン、北朝鮮、日本と次から次へである。
中国周辺では常時有事状態、
になってきつつある。
中国がアジア外交をを把握できていないということなのだろう。
『
レコードチャイナ 配信日時:2012年4月17日 16時53分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=60532&type=0
米比合同軍事演習、フィリピン「中国を挑発する意図はない」
2012年4月16日、米国とフィリピンが定期合同軍事演習「バリカタン」を開始した。
事前に中国が中止を求めてきた中でのスタートとなる。
今月初より、中比海軍は互いに領有権を主張している南シナ海海域のスカボロー礁(中国語名:黄岩島)で、中国漁船を巡ったにらみ合いを続けているが、フィリピン大統領府によると、今回の軍事演習は同件とは無関係であり、中国を挑発する意図はないという。
中国・環球時報の報道。
米比関係を強化し、中国に軍事力をアピールする演習は、今月27日まで続く。
比政府・軍が
「事前に決まっていたものであり、当該の事件とは関係ない」
「特定の国を想定したものではない」
と説明する年1回の大規模な軍事演習だが、その実施場所は奇しくも、南シナ海に面したパラワン島周辺。
ここに米軍から4500人、比軍から2300人が投入された。
その主要な目的は資源の保護や災害時対応における、両軍の提携能力を高める点にあるという。
しかし、この軍事演習には
「中国に対する重要なメッセージが込められている」
とするのは、オーストラリア国立大学の地域安全専門家。
メッセージの内容は、
「米国はアジアにおける影響力を真剣に考慮している。
援助が必要な国に対してはそれを提供する」
というものだ。
今月8日、南シナ海の中沙諸島(英語名:マックルズフィールド・バンク)唯一の島嶼(とうしょ)であるスカボロー礁で、フィリピン海軍偵察機が停泊中の中国漁船を発見。
10日になり、フィリピン側は漁船に乗り込んで乗組員を拘束しようとしたが、中国の海洋監視船2隻が両者の間に割り込み、それを妨害。
両者のにらみ合いが続いている。
』
キツネとタヌキの化かし合い。
中国のアジア外交主導権などこれではどこにもないではないか。
_