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● 中国と北朝鮮との領海の食い違い
『
レコードチャイナ 配信日時:2012年5月18日 22時54分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=61393&type=0
<レコチャ広場>
北朝鮮にまで裏切られた!
拘束事件から考える対外援助の意義―中国
2012年5月18日、中国のブランド戦略の専門家、風青楊(フォン・チンヤン)氏が「北朝鮮による拘束事件から反省する中国の対外援助」と題した記事を中国のブログサイト・網易博客に掲載した。
以下はその概要。
先日、中国海域内で漁をしていた遼寧省の漁船3隻、乗務員29人が北朝鮮海域へ連れ去られるという事件が発生した。
3隻は連れ去られた後、1隻につき40万元(約500万円)、合計で120万元(約1500万円)の金銭を解放の条件として要求されたという。
中国人がフィリピンやソマリアなどで誘拐される事件は度々起きているが、北朝鮮だけは許せない。
中国にどれだけ援助してもらっているのか、分かっているのだろうか?
中国人の1人当たり平均年収は世界100位にも入っていない。
人民がこれほど貧しく苦しい生活を送っているのに国は対外援助に励んでいる。
だが、それに対する見返りはあっただろうか?
北朝鮮だけではない。
アルバニア、ベトナム、アフリカは?
われわれが望んだ見返りは何1つ手に入っていないではないか。
中国がこれほど自らを犠牲にしても微塵も感謝されていない。
中国人は世界で1番、お人好しで愚かな民族かもしれない。
最も腹が立つのはアルバニアもインドネシアもベトナムもカンボジアもラオスも
最後は結局、「手のひら返し」で終わっている
こと。
中国が本当に豊かで金があり余っているなら、気前よく人助けをするのは美徳といえる。
だが、われわれは貧しいのだ。
まずは国内の窮状を救うことから始めるべきではないだろうか?
』
「援助っていうのは基本的に見返りを期待するものではない」
という原則すらもわかっていないようである。
援助して見返りがあるならそれは援助ではなくて「取引」である。
外交の基本すら中国はわかっていない。
お人好しではないが、「愚か」ということだけはあたっている。
『
朝鮮日報 記事入力 : 2012/05/19 08:14
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/05/19/2012051900324.html
「拿捕ではなく拉致」世論は沸騰、中国政府は沈黙
今月8日に西海(黄海)で中国漁船3隻(乗組員29人)が北朝鮮に拿捕された事件に関連し、英字紙チャイナ・デーリーなど中国メディアは18日、今回の事件を「拉致」と表現し、北朝鮮を強く非難した。
いったん拿捕され「身代金」と引き換えに釈放された「遼丹漁23537号」は、全地球測位システム(GPS)の航跡記録によれば、北朝鮮側水域との境界線の東経124度を越えていないのは明らかで、北朝鮮の艦船はまるで海賊のように海上の境界線を越え、中国漁船を拉致し、身代金を要求したことになる。
■沈黙する中朝政府
事件発生から10日がたっても、北朝鮮のどの機関が中国漁船を連れ去ったのかさえ不明のままだ。
中国外務省や遼寧省の国境警備隊などの説明は歯切れが悪く
、「北朝鮮と緊密に意思疎通を行い、円満な解決を目指している」
と言うばかりだ。
北朝鮮は公式な反応を一切示していない。
中国紙・環球時報によると、北京の北朝鮮大使館は
「我々もインターネットで事件を知った」
と語ったという。
中国漁船の船主によると、今回の事件は今月8日から10日にかけ、北朝鮮との海上境界線から10カイリ(約18.5キロ)西の中国側海域で起きた。
8日午前4時半ごろに拿捕された遼丹漁23979号をはじめ、北朝鮮の小型の軍船舶2隻が越境してきて、1回に1-2隻、合計7隻を連れ去ったという。
うち4隻は現場で身代金の支払いに応じ、帰還した。船主は身代金の金額は明かさなかった。
■ソマリアの海賊と同様の秘密交渉
その後は、違法操業漁船に対する通常の国家間処理ではなく、まるでソマリアの海賊に拉致された船舶、船員を救出するための交渉と同様の過程をたどった。
北朝鮮は拿捕直後の9日、漁船の船主に衛星電話をかけ、1隻当たり40万元(約499万円)の身代金の支払いを要求した。
その3日後の12日には30万元(約374万円)に要求額が下がった。
中国の中央人民ラジオは17日、
「1隻当たり90万元(約1123万円)、総額270万元(約3369万円)を支払わなければ、船を処分し、乗組員を殺害すると脅迫されている」
と報じた。
遼寧省の沿岸警備隊員は
「北朝鮮側は乗組員を釈放すると言ったが、12日に約束の場所に現れなかった。相
手が北朝鮮政府なのか拉致犯なのかまだはっきりしない」
と語った。
かかってくる衛星電話の相手方は、位置や番号が毎回異なり、一部の通話は発信地が中国遼寧省丹東市だったことが確認された。
このため、一部メディアは
「北朝鮮の軍・警察の一部と中国国内の暴力団が共謀し、事件を起こしたのではないか」
という観測も出ている。
■過去にも起きた拉致事件
中国の官営メディアは、今回のような事件が過去にも起きていたと報じた。
拉致された漁船の船主、孫財輝氏は
「3-4年前にも同じ漁村の中国漁船2隻が拉致され、1隻当たり17万-18万元(約212万-224万円)を支払い解放された。
問題が生じた場合には、北朝鮮軍と近い中国国内の人脈を通じて解決する」
と語った。
遼寧省漁業局の関係者は
「こういうことはたまにあったが、北朝鮮が中国側の海域に越境し、中国の漁民を連れ去るのは極めて異例だ」
と話した。
中国の世論は憤っている。
環球時報は社説で、
「両国関係を考慮し、こういう事態に耐えてきたが、北朝鮮側は肝がすわったのではないかという見方もある。
平壌(北朝鮮当局)は中国の国民が憤りを感じていることをしっかり認識すべきだ」
と指摘した。
北京の外交専門家は
「北朝鮮の地方の軍部隊は、以前にも操業中の中国漁船を拉致したり、両国を往来する密輸船を捕まえたりして、金銭を要求していた。
今回の事件はそうした事件がやや大規模に起きたものではないか」
と指摘した。
』
『
朝鮮日報 記事入力 : 2012/05/18 10:33
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/05/18/2012051800896.html
中国漁船拿捕した北朝鮮、船主に直接身代金要求か
中国メディアが報道
今月8日、西海(黄海)で違法操業を理由に中国漁船3隻(船員29人)が北朝鮮の船舶に拿捕(だほ)された問題で、北朝鮮側が政府間の外交ルートを使わず、個別に船主たちに電話をかけ、身代金を要求したとする船主の証言が報じられた。
法に基づいて処理せず、船主たちに直接取引を持ち掛けたというわけだ。
中国紙「新京報」が17日に報じたところによると、拿捕された漁船の船主は
「北朝鮮が拿捕した漁船の船長を通じ、4回にわたり電話で身代金を要求してきた。
最初は1隻当たり40万元(約500万円)としていたが、後になって30万元(約380万円)に下げた」
と話しているという。
拿捕された漁船の1隻「遼丹漁23536号」の船主、張徳昌氏に最初に電話がかかってきたのは9日のことだった。
北朝鮮に拘束されている船長の韓強氏は電話口で
「北朝鮮が1隻当たり40万元、総額120万元(約1500万円)を要求している」
と伝えた。
同船長は11日と13日にも張徳昌氏に電話をかけ、北朝鮮が身代金を40万元から30万元に下げたことを伝え、15日の電話では「2日以内に1隻30万元を払わなければ、船を処分すると言っている」と切迫した状況を伝えた。
北朝鮮側は身代金の受け渡し方法について
「中朝国境都市の丹東の港で宋という人を探して相談するように」
と言い、その人物の中国の携帯電話番号を船主たちに教えたという。
また、中国紙「環球時報」は、大連のある海洋警察官が
「相手が北朝鮮の政府なのか、強盗なのかさえも分かっていない」
と話し、北朝鮮側を強く批判したと報じた。
中国のメディアは、中朝間の協約に基づき、中国・遼寧の国境警備隊が北朝鮮との交渉に乗り出したと伝えている。
だが船主たちは、拿捕された漁船と同じ位置にいて、拿捕を免れた「遼丹漁23537号」のGPS(衛星利用測位システム)航跡記録を提示し、北朝鮮の漁業水域に入っていないと主張しているという。
中国外務省の洪磊報道官は同日の会見で
「北朝鮮側に中国人船員の安全と合法的な権益の保障を求めた。
北朝鮮と緊密に連絡を取り、早期に問題を解決したい」
と話した。
』
『
サーチナニュース 2012/05/17(木) 07:59
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0517&f=national_0517_007.shtml
北朝鮮の小型砲艦が中国漁船を拿捕、乗組員連れ去り「解放金」要求
中国新聞社は17日付で、中国の漁船3隻を拿捕(だほ)したのは北朝鮮の小型砲艦と伝えた。
中国メディアは当初報道で「身分不明の朝鮮人(北朝鮮人)」としていた。
同事件で中国人乗組員29人が連れ去られた。
最初は、120万元(約1528万日本円)の支払い要求があったが、その後、90万元(約1144万日本円)に引き下げるとの連絡があったという。
東シナ海で8日、操業していた中国漁船3隻が、北朝鮮の小型砲艦に拿捕された。
近くにいて拿捕を免れた別の中国漁船が、大連市海上警察、丹東市海上警察、瀋陽市武装警察、丹東市漁業監督局などに次々に通報した。
9日午前8時50分ごろ、連れ去られた漁船乗組員から連絡があった。
北朝鮮人から手わされた衛星電話を使っているとして、
「拿捕された漁船に乗っている。
すでに北朝鮮の海域に入った」
として、北朝鮮人は
「解放のため、1隻当り40万元、計120万元の支払いを要求している」
と伝えた。
11日と13日にも電話があり、
「要求金額は1隻当り30万元(約381万円)の計90万元に引き下げられた」、
「支払いの最終期限は5月13日」
と伝えた。
ただし、支払いは行われておらず、漁船と乗組員は解放されていない。
中国メディアは当初、中国の漁船が拿捕されたのは「中国の海域」と報じた。
その後の報道では、遼寧省海洋漁業庁漁政処の処長が、
「拿捕された漁船は位置監視システムが装備されておらず、近くで操業していた漁船のナビゲーションシステムをもとに、拿捕された位置を確認中と述べた」
という。
同処長は、
「この種の事件は中朝間の協定により、遼寧公安辺防総隊(遼寧警察国境守備総隊)が処理する」
と述べた。
遼寧公安辺防総隊の関係者も
「われわれは相手方と交渉を進めている。
ただし、進展については語れない。
結果が出れば、漁船の船主に知らせる」
と述べたという。
中国政府・外交部は16日午後、
「現在までに把握している状況から、漁業案件と判断している」、
「中国側は事実確認を進めている。
朝鮮側とは密接な連絡を保ち、問題の早期かつ妥当な解決を図っている」
などと発表した。
中国の慣例では、「案件」が「刑事犯罪事件」を意味する場合があり、同件の性格に対する中国政府の認識はあいまいにしか表現されていない。
』
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レコードチャイナ 配信日時:2012年5月17日 15時22分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=61360&type=
<続報>中国漁船の拘束事件、北朝鮮軍部と中国の地方暴力団が関与か―中国メディア
2012年5月8日、中国船籍の漁船3隻が北朝鮮関係者と思われるグループに拘束されていた事件で、当事者の発言から事件の詳細が分かってきた。
重慶晨報の報道。
拘束をを免れた漁船員によると、8日午前4時ごろ、中国海域内で漁をしていた遼寧省の漁船1隻が、身元不詳のグループに拘束された。
続く午後1時にも同じ遼寧省籍の漁船2隻が拘束され、合計3隻、乗務員29人が北朝鮮海域へ連れ去られたという。
彼らが拘束された地点は北朝鮮の海域にかなり接近した地点で、前年から北朝鮮の監視船が多く見られるようになっていた。
漁船を拘束した小型船舶は2隻で、船体にアラビア数字とハングル文字で船名が記されていたという。
なお、船内には中国語を話す人物とハングル語を話す人物が混在。
ハングルを話す人物は北朝鮮人と思われるが、彼らの中には何らかの機関の制服と思われるものを着用している者もいた。
3隻は北朝鮮海域にまで連れ去られた後、1隻につき40万元(約510万円)、合計で120万元の金銭を解放の条件として要求されたという。
彼らが提供した衛星電話を通じて中国国内と連絡を取り合い、最終的には翌9日、船長らが金銭を渡すことに応じ、解放された。
うち、1隻はすでに大連港に帰港している。
16日、中国外交部はこの事件について、
「事実確認中だが、漁業事件に属する性質ものものだろう」
と見解を示した。
現在、北朝鮮側と緊密に連携し、詳細を調査している。
しかし、大きな疑問は、この120万元の受け取り主が中国側の遼寧省丹東市にいることが通信記録から判明している点。
事件は北朝鮮軍部と同市の暴力団が絡んでいるものとも推測される。
』
『
サーチナニュース 2012/05/16(水) 19:41
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0516&f=national_0516_154.shtml
北朝鮮人が中国の漁民29人を拉致、身代金1500万円を要求
中国網絡電視台(中国ケーブルテレビ)によると、中国の漁船3隻が8日、操業中に「身分不明の北朝鮮人」に襲われ、29人が連れ去られた。
9日になり、人質から衛星電話があり、
「船は朝鮮(北朝鮮)領海に向っている」、
「身代金120万元(約1528万日本円)を支払えば、人質と船を返すと言っている」
と伝えたという。
8日午前4時半に1隻、午後1時に2隻が襲われた。
逃げのびた中国人漁船員は「身分不明な北朝鮮に襲われた」と話した。
襲われた海域は東経123度57分、北緯38度05分で、中国の専属海域だったという。
午前、午後ともに、ほぼ同じ海域で襲われた。
衛星電話は「身分不明の北朝鮮人に渡された」という。
中国政府は同件を「漁業関連の事件」として扱い、状況を確認すると同時に、北朝鮮当局と密接に意思疎通を行っているとされる。
』
変わった記事も載りはじめた。
『
レコードチャイナ 配信日時:2012年5月20日 8時14分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=61414&type=0
<レコチャ広場>北朝鮮の中国漁船拿捕、国民感情あおられるな
2012年5月17日、中国のブログサイト・網易博客に
「北朝鮮の中国漁船拿捕(だほ)事件、国民感情はあおられるな」
と題する記事が掲載された。以下はその概要。
中国はフィリピン、ベトナム、日本と領有権問題で対立しているが、
最近では北朝鮮との間にも漁船拿捕事件が発生した。
中朝間にはこれまでも同様の対立や事件が起きてきたが、両国政府により速やかに処理されてきた。
しかし今回は報道されたうえ、時期的にもフィリピンと南シナ海のスカボロー礁(中国名・黄岩島)領有権争いが起きたばかりの微妙なタイミングだった。
中国はこれまで同様の問題を穏便に処理してきたはずだが、最近国境地域での衝突情報が絶えないのはなぜか。
自らの抗議姿勢を国民に見せたいのか。
推測するに、国内事情の原因は国外事情、つまり国境地域での対立に必要性があるのではないか。
潜在的な矛盾を公開し、さらに激化させることで、同時にバランスをとる。
憂慮すべきは、民族主義があおり立てられ、何者かにコントロールされることだ。
外部との対立では理性と判断能力を失ってしまう。
不思議なことに、外交的な事態が沈静化すると、対立時にはあれだけ戦意むき出しだった人たちが、誰一人異議を唱えなくなるのだ。
国防は政府や軍隊の任務であって、国境・外交紛争では彼らが責任を取るべきだ。
それが納税者に対する奉仕であろう。
一方で、国家が必要な時、国のために彼ら自身の任務を果たさせるのも国民の権利である。
国民は言葉の砲火を浴びせられ、前進させられ、
ある一瞬がまだ見えない状態のうちに、突然“一触即発”の情勢は収まる。
そして同時にまた次の衝突が起き、国民感情は再びあおられるのだ。
』
どうもこの事件、北朝鮮が作為的に中国を陽動したようである。
『
NHKニュース 5月21日 4時20分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120521/k10015255601000.html
北朝鮮 中国人乗組員全員を解放
中国の漁船が朝鮮半島西側の海上で北朝鮮の武装した船にだ捕された事件で、中国政府は、すべての中国人乗組員と漁船が解放されたことを明らかにし、中朝間で両国関係に影響を与えないよう速やかな解決が図られたものとみられます。
この事件は、今月上旬、中国東北部の大連から朝鮮半島西側の黄海に操業に出た漁船3隻が北朝鮮の武装した船によってだ捕され、中国人乗組員29人が拘束されたと中国メディアが伝えたものです。
中国政府が乗組員の解放に向けて北朝鮮側と協議を行った結果、一部の乗組員と漁船については、すでに解放されていましたが、ピョンヤンにある中国大使館は、20日夜、声明を出し、
「だ捕された漁船と乗組員がすべて解放され、中国に引き返したと北朝鮮外務省から通報があった」
として、残る乗組員も解放されたことを明らかにしました。
しかし、中国政府は、だ捕に北朝鮮の政府や軍が関わったかどうかなどの詳細は最後まで明らかにしていません。
今回の事件が、中国が北朝鮮に対して新たな核実験に踏み切らないよう自制を求めるなかで起きただけに、中朝間で、両国の伝統的な友好関係に影響を与えないよう速やかな解決が図られたものとみられます。
』
『
サーチナニュース 配信日時:2012年5月22日 8時34分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=61466&type=0
漁船乗組員が語る「人生最悪の13日間」
=「暴行され、有無を言わさず物置に押し込められた」―中国メディア
2012年5月21日、人民網によると、北朝鮮に拿捕された中国漁船と船員が釈放され、大連の正明寺漁港に到着、健康診断を受けた。
拘束された船員は当初報じられたより1人少ない28人だったことも明らかになった。
乗組員たちが当時の状況を証言している。
船酔いを理由に離船していた乗組員がいたため、実際に拿捕されたのは1人少ない28人だった。
船長の一人、韓剛(ハン・ガン)氏によると、5月8日13時頃、黄海で操業中、ボートで接近し、乗り込んできた北朝鮮の軍人に殴打され、携帯、トランシーバー、財布などの所持品を没収されて物置に閉じ込められたという。
乗組員は船ごと北朝鮮の島に連行され、翌日、ハングルと中国語で
「北朝鮮海域で違法操業した。
罰金40万元(約500万円)」と書かれた文書に署名を求められた。
船長が「GPSでは中国海域だった」
と訴えると暴行を加えられ、署名を強制された。
漁具や工具、燃料、食料から洗剤など、あらゆる物資が没収された。
軍人は船長たちに衛星電話で船主と連絡を取らせ、
「罰金を支払わなければ漁船を処分する」
と伝えた。
その後も2日おきに連絡を取り、最終的に罰金は1隻につき30万元に減額された。
9日朝、船長からの電話を受けた船主の一人、張徳昌(ジャン・ドーチャン)氏は他の船主と相談した結果、遼寧省政府に通報することを決めた。
船員たちは食事と北朝鮮側から支持された作業以外は、暗くジメジメした物置に閉じ込められていた。
3平方メートルの部屋に10人が押し込められ、軍人の機嫌が悪いときは大小便もこの部屋でさせられていたという。
18日、韓船長は隙を見てGPSシステムから船主にメッセージを送信したが、翌日、軍人に送信履歴を発見された。
韓船長は殴る蹴るの暴行を覚悟したが、拳は飛んでこなかった。
この時、韓船長は
「政府の交渉のおかげで気安く手を上げられなくなったのだ」
と悟ったという。
20日夜、韓船長はハングルで書かれた書類に署名し、釈放された。
乗組員28人が釈放されたという知らせを受け、大連の病院は健康診断を無料で行うことを決定、検査の結果、3人にめまいがみられ、他の乗組員の体には暴行の形跡があったという。
帰港した漁船3隻の船体には
「政府、メディア各社に感謝します」
と書かれた横断幕が掲げられ、21日昼には帰還を祝う宴会が開かれた。
乗組員のほとんどは各自の船に戻っていったが、人生最悪の13日間を経験した彼らの表情は険しいままだった。
』
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レコードチャイナ 配信日時:2012年5月21日 13時9分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=61441&type=0
<レコチャ広場>北朝鮮という“麻雀の役作りに最悪の牌”を捨てる時が来た!
2012年5月18日、中国のインターネット掲示板・天涯網に中国と北朝鮮の関係を麻雀になぞらえた記事が掲載された。
以下はその概要。
麻雀のメンバーは、ロシア、中国、日本、米国。
このうち最強なのは米国で、日本は米国と手を組んでいる。
このうちロシアは最もたちが悪く陰険だ。
中国にウインクしながら自分が捨てた牌を米国に拾わせて勝たせるからだ。
本来ならばそんなゲームはすべきではないが、一度席についてしまったからには、中国はお付き合いしなければならない。
米国は韓国という良い牌を持っている。
中国は不幸なことに、北朝鮮という牌を手にしてしまった。
中国は北朝鮮に学校の建設費用、スクールバス、医療施設など
数え切れないほどの援助をしてきたが、感謝されるどころか、余計に助長させてしまったようだ。
中国が四者会談を開こうとすれば、北朝鮮はロケットを発射して中国を困らせ、中国が6億ドル(約475億円)を援助すれば、金正恩氏は衛星を打ち上げると宣言した。
地下核実験も中国に最も近い国境地帯で行われた。
先日は中国領海で中国漁船3隻が北朝鮮に拿捕、船員29人が拘束され、身代金として120万元(約1500万円)を要求された。
例を挙げるまでもなく、北朝鮮は最悪の牌だ。
それでも牌を捨てないのはなぜか?
それは、北朝鮮が中国にとって天然の防壁となって、米国からの侵攻を防いでくれるからだ。
また、「最悪」の北朝鮮の存在が、「我々のほうがまだまし」と中国の慰めになってくれるからだ。
しかし、この牌を持ち続けていたら、状況はますます悪化する。
麻雀ならば早々にこの牌を捨て新たな牌を取るだろう。
他のメンバーはこの間にもより強い役を作っているかもしれない。
北朝鮮という牌に別れを告げるときだろう。
』
まあ、勝手な言い草で。
自分の利益だけしか考えていない。
だから北朝鮮は離反するのだ。
ちなみに、中国の傲慢さでは「新たな牌」をとることはできない。
なぜなら、みな中国と組むことを嫌がるからだ。
でも、一つ可能性の高い牌があるのだ。
韓国だ。
韓国は徐々に中国経済に組み込まれようとしている。
韓国は今の豊かさを失いたくない。
韓国は国民性として、貧しさに耐えることができない。
「清貧の思想」っていったものは、単なる落伍者としかみない風潮がある。
豊かさを維持するためにはどうしても中国が必要である。
中国なしでは韓国経済はたちゆかなくなっている。
韓国をどう篭絡させるかが、中国の手の内を作るに有効な手段になる。
それには外交がうまくならないといけない。
経済で惹きつけておいて、外交でアメリカから引っ剥がす。
残念なことに、中国にはその外交素養がまるで欠けている。
いまの恫喝外交では韓国をアメリカに追いやるだけである。
『
朝鮮日報 記事入力 : 2012/05/22 09:58
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/05/22/2012052200765.html
中国漁船拿捕で浮上した「東経124度問題」
北朝鮮が西海(黄海)上で中国遼寧省の漁船3隻を「拿捕(だほ)」し、その後解放した事件の背景には、両国間で画定されていない海上境界線をめぐる神経戦があったのではないかとする分析が浮上している。
中国が協定も結ばないまま、慣行として適用してきた境界線を主張し、北朝鮮と摩擦が起きたとの見方だ。
■EEZ画定できず
中国と北朝鮮の間では、いまだに排他的経済水域(EEZ)が画定されていない状態だ。
韓日間で結ばれている漁業協定さえまだない。
国際海洋法裁判所の白珍鉉(ペク・チンヒョン)裁判官は
「北朝鮮と中国には公式な海洋境界協定がない」
と指摘した。
現在、西海での両国の暫定的な海洋境界線は、1962年に北朝鮮の金日成(キム・イルソン)主席と中国の周恩来首相が結んだ朝中国境条約が根拠となっている。
同条約は西海での両国の領海境界線の基点を鴨緑江の河口(東経124度10分6秒)と定めている。
ここから南へ北緯39度31分51秒までの範囲で両国の領海を設定。
さらに東経123度59分26秒から124度26分までを「自由航行水域」とした。
中国は同条約を根拠として、東経124度を中朝間の暫定的な海上境界線としてきた。
中国政府は漁船が東経124度を越えないように指導。
北朝鮮もそれを了解するのが慣行だった。
今回中国漁船が「拿捕」されたのは、東経123度57分、北緯38度5分の海域で、124度線から見て中国側の海域で、北朝鮮は慣行を無視して「拿捕」したことになる。
しかし、北朝鮮にも言い分はある。
北朝鮮は朝中国境条約の締結から15年後の1977年に200カイリの排他的経済水域(EEZ)を設定した。
北朝鮮のEEZは、中国と重なった場合、両国の中間線を境界線としている。
北朝鮮の主張に従えば、中国船舶が「拿捕」された海域は北朝鮮のEEZに属する。
外交安全保障の専門家は
「北朝鮮にとっては、中国船がEEZを侵犯したと主張する根拠がある。
漁業資源が枯渇し、中国漁船が北朝鮮側にしばしば越境するのをけん制するため、北朝鮮が極端な措置を取った可能性がある」
と指摘した。
■北朝鮮に不利な海上境界線
中国が東経124度を海上境界線と表現してきたことに、北朝鮮がこれまで積極的に対処してこなかったことを問題視する見方もある。
中国が自国にはるかに有利な海上境界線を適用してきたことに対し、北朝鮮が沈黙を続ければ、韓半島(朝鮮半島)の統一後に問題になりかねないからだ。
別の外交安全保障専門家は
「中国と北朝鮮が慣行として適用してきた124度線を統一後に海上境界線として受け入れることはできないとの立場を明確にすべきだ」
と述べた。
仁荷大のキム・ヒョンス教授は
「中国メディアなどに登場する東経124度には何の意味もない。
北朝鮮の中国漁船『拿捕』は、これまでの慣行を乗り越え、何らかの新たな漁業秩序をつくる狙いがあるのではないか」
と指摘した。
北朝鮮は、東海(日本海)では1986年にロシアとEEZの境界線を画定した。
82年に発効した国連海洋法条約は批准していない。
』
『
サーチナニュース 配信日時:2012年5月23日 6時24分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=61487&type=0
北朝鮮による漁船拘束事件に中国世論が怒り爆発、制裁望む声も
2012年5月22日、中国海域内で漁をしていた遼寧省の漁船3隻、乗務員28人が北朝鮮海域へ連れ去られた事件を受け、中国国内では北朝鮮に対する不満の声が噴出している。
シンガポール華字紙・聯合早報が伝えた。
連れ去りから13日後の21日、大連港に帰還した28人。
船長の韓剛(ハン・ガン)氏によると、3隻は8日午後1時(現地時間)ごろ、黄海で操業中、ボートで接近してきた北朝鮮の軍人に拘束された。
解放されるまでの間、殴る蹴るの暴行を受けた上、携帯電話やトランシーバー、財布などの所持品を没収され、物置に閉じ込められていたという。
北朝鮮側は1隻につき30万元(約382万円)の罰金を要求してきたが、最終的に金銭の支払いなしに解放に至ったと報じられている。
一方、「血で固められた友誼」で結ばれていたはずの北朝鮮から受けた裏切り行為に中国のマスコミや世論は怒りを隠せない。
中国メディアはこれまで北朝鮮に関するマイナス報道は極力控えてきたが、今回は厳しい姿勢で臨んでいる。
ネットユーザーたちも堪忍袋の緒が切れたのか、「北朝鮮と距離を置くべき」「北朝鮮に制裁を」など激しい論調が目立つ。
中国政府が身代金を払っていないとの報道に疑問を投げかける声も。
ハンドルネーム「劉昌松」さんは
「単に船員の家族らは払っていないという意味だろう。
政府が払っていないなんて誰が信じる?
北朝鮮も急に解放なんて不自然だ。
相応の見返りがあったに違いない」
との見方を示している。
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