2012年5月22日火曜日

11年末の対外純資産は253兆円:中国の「1.8倍」

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ロイター 2012年 05月 22日 10:40 JST
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPTYE84L01520120522

2011年末の対外純資産は253兆円、2年ぶり微増

[東京 22日 ロイター] 財務省が22日に発表した2011年末の対外資産・負債残高によると、日本の政府や企業、個人が海外に保有する資産(対外資産)から、海外勢が日本で保有する資産(対外負債)を差し引いた対外純資産は、前年末比0.6%増の253兆0100億円と、2年ぶりに増加した。

 円高が進んだため円換算した外貨建て資産は目減りしたが、過去最大の為替介入や邦銀の対外貸付の増加が寄与した。
 安住淳財務相がきょうの閣議に報告した。

 対外資産残高は前年末比3.3%増の582兆0480億円と、3年連続で増加。
 11年末の円相場は対ドルで77.57円と前年末から4円弱の円高が進み、円換算で23兆円の評価減が発生したが、1年間で約14兆円を投じた大規模介入で外貨準備高が100兆円へ増えたほか、対外貸付も11兆円増加した。
 欧州債務危機で欧州系金融機関がアジアなどでの業務を縮小する一方で、邦銀の対外貸し出しが伸びたためとみられる。
 政府が円高メリットの一環として後押ししている海外企業の買収など、直接投資残高も7兆円増加した。

 対外負債は329兆0380億円と、前年末から5.5%増えた。
 円高の進行など為替変動で4兆円、日本株の下落などで16兆円の評価減となったが、海外勢の短期債投資が活発で2年連続で増加した。
 海外勢の短期債投資残高は45兆円と96年の現行統計開始以来最大を記録。
 前年末に比べた増加幅16兆円も過去最大だった。

 国際通貨基金(IMF)などの集計によると、日本の対外純資産は91年以来、21年連続して世界最大の座を維持。
 2位の中国は円換算で11年末が「137兆9297億円」、
 3位のドイツが同「93兆8947億」だった。


 日本の対外純資産は中国の「1.8倍」ということになる。



2012年5月22日14時26分 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20120522-OYT1T00487.htm

日本の対外純資産253兆円、21年連続世界一

 財務省は22日、2011年末の日本の対外資産と負債の状況をまとめた「対外貸借報告書」を発表した。

 日本の政府や企業、個人が海外に持っている資産(対外資産)から、海外の政府や企業、個人が日本に持つ資産(対外負債)を差し引いた「対外純資産」の残高は、前年末比0・6%増の253兆100億円だった。
 過去2番目に高い水準で、09年以来2年ぶりに増加した。
 この結果、統計を公表している主要国の中で、日本は21年連続で世界最大の対外純資産を持つ債権国となった。
 07年末から世界2位の中国は11年後半から伸びが鈍化している。

 対外資産は3・3%増の582兆480億円だった。
 円高のため円換算した対外資産の評価損が23・3兆円あったが、海外への直接投資や邦銀の貸し付けなどが増えた。
 対外負債は5・5%増の329兆380億円。
 欧州債務危機の影響などで安全資産とみられた日本国債が買われ、特に償還1年未満の短期債の残高が45兆9090億円と1996年以降で最大となった。





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