2012年5月15日火曜日

日中対決:打つ手なしでイライラする中国

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朝鮮日報 記事入力 : 2012/05/15 09:40
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/05/15/2012051500672.html

尖閣:日中首相が激しい神経戦
北京での会談で舌戦

14日に日本のメディアが報じたところによると、野田佳彦首相と中国の温家宝首相が、北京で行われた首脳会談で、尖閣諸島(中国名:釣魚島)問題をめぐり舌戦を展開したという。 
13日に行われた会談で、中国の温家宝首相は 
「(日本が)中国の核心的利益と重大な関心を尊重することが重要だ」
と語った。
核心的利益とは、両国が領土紛争を繰り広げている尖閣諸島のことを意味する。
中国は、台湾やチベットの問題など、国家安全保障上の重大な問題などを「核心的利益」と規定している。

温家宝首相がこうした発言を行ったのは、石原慎太郎・東京都知事が尖閣諸島の購入を推し進めていることと関連がある、と解釈されている。
また、中国からの分離独立を推進している、亡命ウイグル人組織「世界ウイグル会議(WUC)」の代表大会が14日から東京で開かれることをめぐり、日本政府が会議の出席者たちにビザを発給したことに対する不満という分析もなされている。
これに対し野田首相は
「尖閣は日本固有の領土。
尖閣を含む海洋で中国の活動が増え、日本国民の感情を刺激している」
と応じた。
さらに野田首相は踏み込んで、視覚障害のある人権弁護士・陳光誠氏の問題など、中国の人権問題にも言及した、と日本メディアは報じた。
中国側は、日本が要請した胡錦濤国家主席と野田首相の会談に応じなかった。
胡主席は14日、李明博(イ・ミョンバク)大統領と会談を行った。


中国としては打つ手がなくイライラしっぱなしの日中関係である。
何か有効打が欲しいところだが、いまのところ日本に先手をとられている。
この記事にもそれが現れている。
日本は「原則論だけで事足りる」としている。
恫喝がきかないので、顔をみるのもイヤだ、といったところであろうか



サーチナニュース  2012/05/15(火) 09:01
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0515&f=politics_0515_006.shtml

世界ウイグル会議関係者の靖国参拝「唾棄すべき行為」=中国政府
ウイグル人活動家、ラビア・カーディル氏が議長を務める「世界ウイグル会議」が14日、東京で代表大会を開いた。
中国政府・外交部の洪磊報道官は同日の会見で、会議開催を認めた日本側に対して不快感を示すとともに、同会議関係者が靖国神社を参拝したことについて「中華民族から唾棄される行為」と批判した。
中国新聞社が伝えた。

洪報道官は「世界ウイグル会議」はテロ組織と密接な関わりのある反中国の分裂組織であるとしたうえで、日本側が中国側の反対を顧みず大会開催を認め、分裂活動を許したことに対して「強い不満の意を示す」とコメントした。

さらに
「新疆にかんする事柄は中国の内政問題であり、いかなる外部勢力の横槍も認めない」
と語り、日本側に対して実際の行動をもって日中関係の大局を維持するよう求めた。

洪報道官はまた、「世界ウイグル会議」メンバーが靖国神社を参拝した件についてコメントを求められ、
「中国の分裂分子と日本の右翼勢力が結託して、日中関係の政治的本質を破壊するものだ」
と答えた。
そして
「彼らの拙劣な行動は、必ずやウイグル族の同胞を含めた国内外の中華子女から唾棄されるだろう」
と語った。




サーチナニュース 2012/05/15(火) 10:06
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0515&f=politics_0515_007.shtml

今日から初の日中海洋協議、尖閣問題が焦点に

日中両政府は15日から16日まで中国・浙江省杭州市で、海洋の安全保障に関わる定期協議の初会合を行う。
中国新聞社は中国中央テレビ(CCTV)の報道番組を引用して、尖閣諸島(中国名・釣魚島)問題が主要議題になると伝えた。

海洋問題に関わる定期協議「日中高級事務レベル海洋協議」は昨年12月、野田佳彦首相と中国の温家宝首相との会談で設置が基本合意されたもの。
中国側からは外交部、国防部、国家海洋局が、日本側からは外務省、防衛省、海上保安庁が参加する。

協議について中国中央テレビ(CCTV)は14日夜、「釣魚島問題が主要議題か」とする報道番組を放映。
東京都が尖閣諸島購入計画で開設した寄付金口座への入金が、11日時点で5億円を超えたことを紹介した。

尖閣諸島の帰属をどう処理するかは日中関係にとって不可避の問題になっており、両国関係が冷え込むか緩和するかに直接関わる。

中国社会科学院日本研究所の高洪副所長は、「日中海洋協議は日中関係の大局」と指摘し、
「海洋問題は安全保障、協力構築、境界画定、主権紛争など多方面にわたる。
今回の協議は多数の部門をまとめた全方位的な対話で、こうしたメカニズムは実質的な効果を生み出すのに役立つ」
と話している。


最近の日本は中国を屁とも思っていないところがある。
これまで、「日中友好」という美名で抑えられていた鬱憤が一気に噴出しつつある、といったところだ。
尖閣問題への圧力として、中国は日本周辺で海軍をウロウロさせている。
「脅し」をかけているようだが、逆にそれが刺激になって日本が反抗的になってきている。
どうにもやりづらい。
なにしろ海軍に関しては、長いかつ重厚な戦歴をもつ日本。
ちょっとやそっとの脅しでは効かない。
そっきょうの中国海軍などガキレベルと評価し、負けるはずがないと思っている。
それが態度に出てくる。
中国が圧力をかければかけるほど、してやったりとそれを利用して日本は軍強路線にのめり込んでいく。
こんなハズではなかったが、
「ウーン、どうしたらいいだろう」
と、中国は半分やけくそ
残っている手段は
大きな声で叫ぶ
しかなくなっている。
あとは、民間事件でのいやがらせか。



2012年5月16日01時28分 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20120515-OYT1T01528.htm?from=y10

温首相尖閣発言 「核心的利益」は穏やかでない(5月16日付・読売社説)

温首相尖閣発言 「核心的利益」は穏やかでない(5月16日付・読売社説)
沖縄県の尖閣諸島を巡り、膨張する軍事力と経済力を背景に中国の強硬姿勢が目立ってきた。

北京で行われた日中首脳会談で温家宝首相は、分離独立運動が続く新疆ウイグル自治区とともに尖閣諸島に言及し、「中国の核心的利益と重大な関心事項を尊重するということが大事だ」と強調した。

「核心的利益」とは中国が絶対に譲歩できない国家主権や領土保全などに用いる言葉だ。
これまで台湾やチベット、ウイグルなどに使ってきたが、近年は南シナ海にも使用しているとされる。

中国政府は、この表現を尖閣諸島に公式に使った例はない。
だが、今年1月、共産党機関紙「人民日報」が、初めて使用した。

温首相の今回の発言は、「核心的利益」と「重大な関心事項」をひとくくりにすることで、尖閣諸島が「核心的利益」とも読み取れるように意図したものだろう。

尖閣諸島に関し、東京都の石原慎太郎知事の買い取り構想や日本政府による無人島命名に、中国国内で反発が広がった。
そのことが念頭にあるようだ。

海洋権益の拡大を図る中国政府が、従来以上に領有権を主張する方針を鮮明にしたと言える。

中国の監視船は毎月のように尖閣諸島周辺で示威行動に出ている。
日本は離島と領海の監視体制を一段と強化する必要がある。

野田首相が温首相に、尖閣諸島が日本固有の領土であると主張し、 
「中国の活動の活発化が日本国民の感情を刺激している」
と、自制を求めたのは当然である。

中国側の意向で、胡錦濤国家主席と野田首相との個別会談が見送られたのも問題だ。
尖閣に加え、東京での国際会議に出席する亡命ウイグル人にビザを発給したことへの不満の表明とみられる。

国交正常化40周年を迎えた日中間に懸案は山積している。
東シナ海のガス田開発に関する交渉は一昨年の尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件以来、日本の再三の要請にもかかわらず、開かれていない。

北朝鮮の核問題でも、中国の対応には疑問が残った。
日中韓首脳会談に合わせ発表される予定だった共同宣言は、1日遅れの発表となり、肝心の北朝鮮については一切言及しなかった。

北朝鮮を刺激したくない中国が、核実験などの自制を促す内容を盛り込むことに反対する姿勢を崩さなかったのが原因だ。

これでは、中国に北朝鮮の核実験を阻止する意思があるのかと疑われても仕方あるまい。


中国がエスカレートする分、同じように日本のエスカレートする。
差は縮まらない。
イタチごっこ。
上海万博までは恫喝すれば引っ込んだのに。
日本は中国を国際舞台に引っ張り出すために、オリンピックと万博には領事館に石を投げ込まれても、屈辱をこらえて積極的に応援した。
そして昨年には中国はGDPで世界第二位の大国になった。
日本としては、もう中国に手を貸してやる必要はなくなった。
あとは
一人前の国際国家としてやっていけ
といったところだろう。

だが、中国には残念なことに一人前にやって行かれる国際外交感覚ができていない。
その結果、周辺国とはトラブル続きの昨今である。
あるのは、過剰な劣等感と猜疑心、極度の被害者意識である。
そこからでてくる外交感覚はどうしても、力による封じ込めしかなくなる。
相手と同じ場に立って、平等な外交交渉をやろうという感覚が育っていない。
よって恫喝がきかないとスネる
そして黙りこむ
まるで、やんちゃな子どもそっくり。
まだまだ、悪ガキ国家である。
でも、まわりから見ているとわかりやすくていい。
ここをつっつくとこうなる、といったことが見えてくる。



レコードチャイナ 配信日時:2012年5月17日 5時47分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=61339&type=0

日本の強硬姿勢、弱体化の裏返し―中国メディア

16日、中国・環球時報は社説記事で、尖閣諸島問題をめぐる日本の強硬姿勢について「表向きは強気に出ているが、実は日本の弱体化を露呈している」と断じた。 
写真は12年1月、上海市で行われた日中合同成人式。

2012年5月16日、中国・環球時報は社説記事で、尖閣諸島問題をめぐる日本の強硬姿勢について
表向きは強気に出ているが、実は日本の弱体化を露呈している。
 日本の強硬論に道理はなく、国際的な支持も少なく、事態を乗り切るだけの実力もない

と断じた。
以下はその概要。

野田佳彦首相の訪中は不調に終わり、日本のメディアは尖閣諸島や人権問題で日中が“激しく対立した”と伝えた。
今年は日中国交回復40周年だが、日本政府はウイグル人人権活動家である世界ウイグル会議のラビア・カーディル議長にビザを発給した。
民主党政権は両国関係に水を差すばかりだ。

日本の政策は場当たり的に綱渡りを続け、方向性を失っている。
 米軍に“占領”されている日本社会には今、中国の台頭で焦りや不安、右翼思想が拡大している。
 日本の政治は自らを欺き、他人をだまし、興奮と傲慢の中にいる。
 そして、中国に対して強気に出る一方で中国から離れられず、いら立ちを募らせている。
 そんな日本の強硬論は島国根性の表れだ。
 それは国家利益のためというよりも、単なる虚勢。
 中国はとっくにそれを見透かしている。
 野田首相が人権問題に言及しても、しょせんは欧米を真似ているだけの猿芝居。
 日本社会がなぜ自らの指導者を恥ずかしく思わないのか、われわれは不思議でならない。


中国は二国間関係の大局を重視し、日中間摩擦に対して我慢強く対応している。
しかし、日本の対中政策はますます理性を失い、世論の主導を放棄し、逆に世論に呑まれている。
中国は日本の敵ではなく、ましてやライバルでもない。
二国間関係が傷つけば、より大きな痛手を負うのは日本だ。
日本の指導者はそれを国民に説明する必要があるだろう。


通常、相手が弱くなったら、「弱くなりましたね」とはいわずにシメシメと思い、逆に「強くなりましたね」とよいしょと持ち上げておくのが常道。
このようにあからさまに述べるのは卑屈な「強がり」としか見えない。
ここで考えてみると、
 「なぜ中国は、かくも強がりを言うのか」

と、いうことである。
プロファイリング的には
 中国はそうとう対日本で行き詰ってしまっている

ということだろう。

日本の政策は場当たり的に綱渡りを続け、方向性を失っている。
米軍に“占領”されている日本社会には今、中国の台頭で焦りや不安、右翼思想が拡大している。
日本の政治は自らを欺き、他人をだまし、興奮と傲慢の中にいる。
そして、中国に対して強気に出る一方で中国から離れられず、いら立ちを募らせている。
そんな日本の強硬論は島国根性の表れだ。
それは国家利益のためというよりも、単なる虚勢。
中国はとっくにそれを見透かしている。
野田首相が人権問題に言及しても、しょせんは欧米を真似ているだけの猿芝居。
日本社会がなぜ自らの指導者を恥ずかしく思わないのか、われわれは不思議でならない。

と述べているのだが、ひっくり返すとこうなる。

 中国の政策は場当たり的に綱渡りを続け、方向性を失っている。
 中国社会には今、日本の強硬姿勢で焦りや不安、右翼思想が拡大している。
 中国の政治は自らを欺き、他人をだまし、興奮と傲慢の中にいる。
 そして、日本に対して強気に出る一方で日本から離れられず、いら立ちを募らせている。
 そんな中国の強硬論はボス猿根性の表れだ。
 それは国家利益のためというよりも、単なる虚勢。
 日本はとっくにそれを見透かしている。
 中国社会がなぜ自らの指導者を恥ずかしく思わないのか、われわれは不思議でならない。


 おそらく的確にして正解だろう。

 でもこれ相当な苛立ちである。
 次の手がないので、場当たり的に雑言をまき散らしているような、
 呆然自失といった状態
に入りつつあるようである。
 あまり追い詰めてはいけない。
 少々、慰めてやらないといけないようながしている。
 でないと、其のはけ口が何処かで出てくる。
 



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